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内容説明
弱さを受け容れ、本音を伝えあう関係が、組織を変える。
人と組織の研究に多大な影響を与えてきた研究者が、
半世紀にわたる探究の末にたどり着いたリーダーのあり方とは?
『人を助けるとはどういうことか』『問いかける技術』など
、数々の名著を生み出した著者の集大成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
41
VUCAの時代。それに合わせた組織・リーダーシップもあって然るべきと思っていたところで、出会った1冊。以前、サーバント・リーダーシップの本を読んで以来、これはと思う内容。お互いの関係性をどう構築するか、そのうえで、どうチームとして動いていくのかについて、とても参考になるし、納得感がある。それは、どこを目指すのかにもつながる。チームメンバー間の関係性、経験、視点が整うと、たおやかな組織ができる。何某かの形で、今後に活かしたい。2020/09/08
アイロニカ
9
『人を助けるとはどういうことか』に続く形で購入。この本における“リーダーシップ”とは英雄的な個人の資質ではなく、「新たな、よりよいことをしたいと思い、それをほかの人たちに一緒にしてもらうこと」と、グループ的な関係性に着目して定義されている。「単なる業務上の」関係から「個人として相手を見る」関係へとシフトすべしという論は、日本人からすれば飲みニケーション的慣習かと訝しむ見方もあろうが、プライバシーや礼儀に配慮した形で信頼関係を築くことは可能だと著者は説く。孤立した傲慢さに陥らない為のヒントがありそうだ。2020/09/25
k sato
6
本書「謙虚なリーダーシップ」は、最近流行りのサーバントリーダーシップに類するかもしれません。表現は異なりますが、あるビジネス書には「教官」型から「共感」型のリーダーシップへ近年移行していると書いてありました。田中角栄のようなカリスマの時代は終わったと断言できます。アメリカ大統領選挙は、共感型のバイデン氏が勝利のようです。個人的には接戦だったと解釈しますので、アメリカで求められているリーダーは「教官」型と「共感」型の両方が拮抗していると思います。求められる像に器用に衣替えできるリーダーが増えるとEですね。2020/11/10
たろっくす
4
これからの時代において関係性をどう構築するのか、その為にチームとしてどのように動いていくべきか、そしてリーダーシップがどうあるべきかが述べられている。本書の中では自らの強力な能力でメンバーを引き上げていく、というより個々と向き合う事で関係性を築いていく事が必要であると述べられている。力や立場に頼るのではないリーダーシップのこれからの形が必要であると感じた。誰かが作るのではなく皆で作っていくチームの新しい形を感じる事が出来た。直前に読んだ『心理的安全性のつくり方』にも繋がる内容だった。2020/09/12
koheyyamada
3
率直に話せる信頼できる関係づくりこそが、これからのリーダーシップだと説かれる。 大事なのはわかるが易くはない。 こういったリーダー論、組織論に共通するゴールは、関わる人全てのベクトルの向きを統一し、長さを最大化する問いに落とし込めると感じた。 本書もそれを解くためのオプションの一つ。 実践に移すとなると、やはり自分の認知方法とそれに伴う行動が肝になりそう。2020/05/25