内容説明
ビールで知られるアメリカの小さな町レブンワース。ドイツのバイエルン地方に似たこの町に、今年もオクトーバーフェストの開催が迫っていた。ビール職人のわたしは、別居中の夫と離婚するか悩みながらも、ブルワリー〈ニトロ〉で新作のビールの開発に精を出しているところ。そんな中、ビールをテーマにしたドキュメンタリー映画がレブンワースで撮影されることに。しかし、オクトーバーフェスト前日の夜、会場近くで映画の関係者が殺されているのが見つかって……。愉快でおいしいビール・ミステリ第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
76
前作の「ビール職人の醸造と推理」同様に読みながらビールとソーセージが欲しくなった。本作はビールで知られるアメリカの小さな町でビール祭りが迫っていた。そんな折、ビールをテーマにしたドキュメンタリー映画が撮影されることになるのだが、そんなお祭りの前日の夜、会場近くで映画の関係者が殺されてしまう。背景に何があったのだろうか?ミステリーとしては小ぢんまりした作品で、殺人のロジックも複雑さはない。読みどころは明るいアメリカの風土とビール祭りの雰囲気。陰湿さはなく楽しいトーンのお話だった。2020/05/17
ナミのママ
56
シリーズ二作目。ストーリーは一作目のすぐあと、季節が変わりビールの街でオクトーバーフェストが始まるところから。街は飾り付けが始まり、新作のビール作りに忙しい時期。フェストにあわせて映画撮影が行われる事になる。しかし関係者が殺されて…。今作も殺人事件の解決より街の様子が楽しい。情景が目に浮かぶようなお祭り騒ぎ、賑やかなメンバー。主人公スローンの揺れ動くオンナ心も気になる。次はクリスマスマーケットだろうか?先が気になる。2021/04/11
nemuro
49
『ビール職人の醸造と推理』に続く、ビール・ミステリの第2弾。舞台は、アメリカ太平洋岸北西部の小さな町・レブンワース。「ビールで有名な観光地」とのことで、実在の町であるらしい。帯には「ビール作りのうんちくや、ビールに合う料理が満載!」とあった。登場人物間の関係性や個々人の性格も分かってきて、グッと馴染んできた。先日久々で再読の『「禍いの荷を負う男」亭の殺人』に始まるマーサ・グライムズの<パブ>シリーズにも似た雰囲気を感じつつ、ワインと観光の町・富良野に置き換えてみたり。勝手な妄想を加えながら、愉しんでみた。2020/10/01
ほちょこ
42
大きなお世話ですが、タイトルは「ビール職人の祭りと推理」の方が良いと思いますが。ともあれ、2作目も美味しいもの満載でした。コージーだと割り切って読むと、ホントに癒されます。が、次作はいよいよ旦那問題が本格化しそうです。2020/05/04
み
31
さくさくと♪コージーらしい女子ですね、無茶しすぎ(^^;ビールでワイワイできるのは、いつになるんだろ?読みながら羨ましい気持ちがむくむく。2020/07/04