銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

  • 著者名:全卓樹【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 朝日出版社(2020/04発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784255011677

ファイル: /

内容説明

大森望さん推薦!
「明晰でわかりやすく、面白くて叙情的。
科学と詩情。
ここにはSF100冊分のネタが詰まっている。」


一日の長さは一年に0.000 017秒ずつ伸びている。
500億年のちは、一日の長さは今の一月ほどになるだろう――

空想よりも現実の世界のほうがずっと不思議だ、と感じるような、
物理学者のとっておきのお話を22、集めました。

・流れ星はどこから来る?
・宇宙の中心にすまうブラックホール
・真空の発見
・じゃんけん必勝法と民主主義の数理
・世論を決めるのは17%の少数者?
・忘れられた夢を見る技術
・反乱を起こす奴隷アリ
・銀河を渡る蝶
・飛び方を忘れた鳥にそれを教える…

真夜中の科学講座のはじまり、はじまり。

ほんのひととき、日常を忘れて、科学世界の詩情に触れてみませんか?
科学や文学が好きな人へのプレゼントにもぜひ。

「夜話と名乗ってはいるが、朝の通勤電車で、昼休みのひとときに、ゆうべの徒然の時間に、順序にこだわらず一編ずつ楽しんでいただければと思う。」――著者

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

210
現代科学の様々な分野の成果、それを巡る人間物語から宇宙、原子世界、人間社会、倫理、生命に関して、それぞれ数編ずつ取上げた「科学エッセイ」。全く肩がこらず、時折、遠くを見つめてロマンチックな想いに捉われたり、うなずいたり。地球と月の重力のつり合いで力学的に安定なラグランジュ点(全部で5か所ある)や量子力学の多世界解釈を最初に唱えた大学院生エヴェレットが受け入れられず失意のうちに学界を去った話など興味深かった。中でもグーグルの検索エンジンの奥義,多数決と世評を考慮したペイジランク理論には特に興味を引かれた。 2020/07/30

ねこ

199
著者は東大院の物理学卒の教授。とても文学的な科学エッセイ。天空編、原子編、数理社会編、倫理編、生命編と大別し、22のエッセイに纏められています。挿絵も中世精細絵風が多様され錬金術書っぽくていい。それぞれのエッセイは20分程で読めますが余韻に浸ってなかなか先に進めません。特に「思い出せない夢の倫理学」が私は好き。人は起きる前も夢を見ているが、直近30秒ほど以前のものは忘れてしまう。それが今、摘出技術が現実化しつつある。意識と無意識を統合した高次の意識に至るのか?自らを超知能へと改造する、峻厳な道を選ぶのか?2023/04/09

けんとまん1007

163
面白い!わかりやすい文章でありながら、取り扱っているテーマはなかなかのものばかり。特に、数理社会編、倫理編が興味深い。こんな風に、例示しながら述べてあると理解の深さも深くなる。少し広げて考えると、自分の日常生活にも、当てはまることが多い。2020/04/08

KAZOO

139
愉しい本でした。久しぶりに科学の楽しさを味わうことができました。分野も「天空編」から「生命編」の5つの分野にまたがり幅ひろい感じです。特に「倫理編」の「トロッコ問題の射程」は昔ビジネススクールの問題でトロッコを戦車などに換えて出題されたのを思い出しました。日本人だとやはり逡巡してしまいことが多いですね。手元においてちょっとしたときに読み返したい本でした。2025/04/02

南北

128
読友さん本。宇宙からアリまでさまざまな問題を取り上げた科学エッセイ。22編の中には功利主義のトロッコ問題から国ごとの文化風土を定量的に扱えないかと問いかけるものや多数決で固定票が意外と影響を及ぼしている話があって、印象に残った。科学に関する話をしているのに詩を読んでいるような不思議な雰囲気を味わうことができた。2021/08/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15313899
  • ご注意事項

最近チェックした商品