戦国時代の軍師たち

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戦国時代の軍師たち

  • ISBN:9784777823529

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内容説明

【「軍師」として有名な歴史上の人物たちが行っていたこととは】?

“戦国時代に「軍師」はいなかった!? 日本において「軍師」というと、将軍の側に寄り添う相談役や、戦のときに戦略や戦術を指示するポジションとして捉えられるのが一般的です。しかし日本の歴史を紐解いていくと、そうした一般的に「軍師」とされるものが存在しなかったということが明らかになります。「軍師」として有名な歴史上の人物はいますが、彼らが行っていたことは、戦いにおける儀式を司ったり、運気を占って勝機を予測する、また宗教的指導者として軍をまとめ上げる、といった行動でした。本書では、そんな「軍師」とされている人物21人をピックアップし、その生涯を紹介します。

(掲載人物)
伊勢貞親/太田道灌/早雲庵宗瑞/朝倉宗滴/太原雪斎/駒井高白斎/山本勘助/蜂須賀彦右衛門/竹中半兵衛/真田昌幸/遠藤元信/黒田長政/長束正家/直江兼続/安国寺恵瓊/小早川隆景/大野治長/鍋島直茂/本多正信/南海坊天海/以心崇伝

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サケ太

23
一人一人は興味深く読んでいたが、『名将言行録』、『武功夜話』、軍記ものの引用が多くみられ、最新の人物像に沿っているのか疑問もちらほら(勿論、書いている人によっては沿っている部分もある)。人物たちの大枠、どんな風に見られていたのかを掴むには良い本かと。2020/01/26

六点

11
総論と各論の間に深い、物凄く深い断絶がある稀有な本である。総論で樋口隆晴氏が「軍師はいなかった、けれど…」と述べているにもかかわらず、鍋島直茂を「軍師としての才能を自分のために利用した」だの、『名将言行録』や軍記物を引用し、『武功夜話』まで引っ張りだす橋場日月氏の間の暗い深い河は、読者をして暗澹たらしめる物がある。編者及び河合秀郎氏に申し訳ないが、「半額にしてくれ、若しくは樋口氏と河合氏が全部書いてくれ」と言いたくなる。読んでいて憂鬱になってしまった。あ、「講談代替物としての歴史本」好きにはお勧めですよ。2020/01/22

スプリント

8
時代小説やゲームなどで軍師像が作られてしまったせいもあり、軍師という言葉が独り歩きしていますが、史実ではどうだったのかを知るには面白い本だと思います。2020/10/05

ソノダケン

4
「半兵衛の軍師としての令名は、稲葉山城奪取の針小棒大な過大評価に始まるものであり、その後の働きは軍師どころか参謀ですらなく、まして宰相などでは断じてない、ひどく平凡なものだったと言ってよいだろう」 軍師幻想をバッサリ斬り捨て、なかなか痛快。元ネタである諸葛亮だって単なるテクノクラートなのだが、神秘的な軍師様に憧れる文化の悪影響は、現代のラノベなどにも及んでいる。2020/02/05

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