内容説明
「心の時代」は、むしろ「心の病気の時代」ではないか……。凄惨な事件を引き起こす、未成熟な若者たちの心の病いは、彼らだけのものなのか……。無関心、冷酷さ、それと裏腹の優しさに潜む精神病理──心気症、境界型人格障害、醜形恐怖、不潔恐怖、自己臭妄想などを豊富な臨床例から分析、成熟を阻む社会の病理を明らかにする。凄惨な事件を起こす未成熟な心の深層!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
8
過食症の人が、反復する過食により貧困になり万引きをして捕まる。深夜にあった医療刑務所のドキュメンタリー。それがきっかけで、幼少期からテレビのある環境と極端な痩身願望には関係があるのではと思い、この本が目に留まりました。現代の社会構造と若者の精神疾患や犯罪を関連付けて説明していて、おもしろい。『消費社会が成立するためには消費に応ずる人、情報に動かされる人、悪く言えば情報に踊らされる人、さらに言えば自分の価値観をあまり持たず、容易に情報に動かされてしまう人、すなわち主体を喪失した人が要求されているともいえる。2016/05/10
キムチ27
2
誰に読んで貰いたいと考え執筆しているのか・・マスコミ受けか
Kimichang
0
ちょっと古い本だけど、書かれていることはなるほどなという感じ。むしろさらに情報化がすすんで、この本が出た時に起こり始めていたさまざまなことがもっと加速してきているんじゃないかなと。2017/02/05
ろびん
0
個人的には時代と共に発現したというより、精神医学が整ってきて明るみに出てきただけではないのかなあとも思ったり。まあやはり一括りにするには無理があるのですかね。2016/05/13
あきちゃん
0
後で精読しよう。2012/08/26