講談社文庫<br> 晴れたら空に骨まいて

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講談社文庫
晴れたら空に骨まいて

  • 著者名:川内有緒【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 講談社(2020/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065189894

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内容説明

散骨という葬送は、「スタイル」ではない。
死者とともに生きようとするときの大きな支えになり得る。
                    ――平松洋子

愛する人を喪った人々がたどりついたそれぞれの自由な弔いの形とは――。セーヌ川、珊瑚の島、ヒマラヤへの散骨の旅、絶句するようなハプニング、そして新たな出会い。涙と笑いで彩る、「別れ」の先に生きる人々を深くユーモラスに描く爽快ノンフィクション。著者自身の体験を描いた文庫書下ろし新章収録。

注目の著者が描く「誰かがいない世界」の歩き方。

目次

1 地図のない世界旅行
2 世界の果てのラブソング
3 緑色のノート
4 マカルーで眠りたい
5 インドの星の王子さま
6 建てられなかったホテル

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

77
身近な人を亡くした人それぞれの思いを聞き書きした弔い方5篇と著者自身が経験した父親とのお別れ。パウダー状にした夫の遺骨をフィルムケースに入れて世界各地の思い出の場所で散骨する〈地図のない世界旅行〉。チェコの街で倒れ人工呼吸器を付けたまま客死した父親の最期を看取り、それが初めての家族旅行となった〈緑色のノート>。登山家で医師の父親の遺灰をヒマラヤの見える場所でまき、家族・友人が思い出の登山をする〈マカルーで眠りたい〉。借金を残して亡くなった父親を故郷の海で散骨する著者の〈建てられなかったホテル〉など。→2023/04/14

(*'ω' *)@k_s

62
市立図書~図書館便りで案内されていたので借りた一冊。“散骨”をテーマにしたノンフィクション。著者の父も含め、6人の生き様を振り返ります。なぜ散骨しようと思ったのか…その理由はとても自然。亡くなった悲しみを受け入れ、これからも共に生きるために散骨する…その場所も凄い^^;~一番ぐっと来たのは「マカルーで眠りたい」ロマンティックだったのは「世界の果てのラブソング」重いテーマなのに、なぜか読後は心がすぅっとしました。著者初読、この方の他の作品も読んでみたい(^^♪2021/02/24

こばまり

53
6人それぞれの散骨顛末。いずれも目を見張るようなドラマがあり面白おかしくしんみりと読ませるが、取材対象になるだけあって、私にはどなたも華やかな生涯に映った。登場人物少なめな、世界を股にかけない人生も知りたい。2022/07/16

Fondsaule

27
★★★★☆ 「地図のない世界旅行」 「世界の果てのラブソング」 「緑色のノート」 「マカルーで眠りたい」 「インドの星の王子さま」 「建てられなかったホテル」 6組の人達それぞれの亡くなった人との別れを綴るノンフィクション。タイトルに”晴れたら”とある様に、別れを悲しんでいながらも良い思い出を得たという、どこか爽快感にも似た雰囲気が感じられる。2022/03/31

椿 釦

17
大切な人の遺骨を、遺言や思い出を胸に様々な場所へ散骨する人達のノンフィクション。様々な生き方があり、様々な弔い方がある。小説より小説のような生き方の人達ばかりで読み応えがある。登山家の原真さんの章は生き方や弔い方以上に、他国の子供を養子にする事へのフットワークの軽さが素晴らしい。人と人との繋がりはもっと軽やかであって欲しいと思う。こんな弔い方もあるんだ、以上にこんな生き方でもいいんだ、と思える本。2020/06/07

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