講談社文庫<br> 激動 東京五輪 1964

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講談社文庫
激動 東京五輪 1964

  • ISBN:9784065193662

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内容説明

当代きってのミステリー作家7人、華麗なる競作!昭和三十九年十月――。
オリンピックに沸く東京を舞台に、ミステリーの最前線を走る七人の思惑が交錯する。
かわりゆく街の中で、男たちは何を目指したのか。究極のミステリー・アンソロジー、ついに文庫化。

激動の昭和史をひもとく競作シリーズがここに開幕。

【収録作、作家】
・「不適切な排除」 大沢在昌 八ミリフィルムの技術者は、なぜ殺されたのか!?

・「あなたについてゆく」 藤田宜永  二十一年前のあの日、私も日の丸を背負っていた。

・「号外」 堂場瞬一   特ダネは、よりによって開会式の日にぶつかった。

・「予行演習(リハーサル)」 井上夢人  国立競技場に持ち越された、幽霊屋敷の死体騒動。

・「アリバイ」 今野 敏   五輪の輪が四つ――死刑求刑は一転して無罪に。

・「連環」 月村了衛   黒澤明が降りたオリンピック記録映画を狙え!

・「陽のあたる場所」 東山彰良  華やいだ街の片隅で、おれは死の淵に立っていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ココロココ

22
昨年、オリンピックが延期になるかどうかという時に買ったであろう一冊。結局、オリンピックは延期になり、オリンピックが開催されたら読もうと思い、積んだままになっていた。閉会式までに読み終えようと思ったのに、読み始めたのが遅く。。。とても豪華な作家達によるアンソロジー。今までに読んだことがない作家は2名であったが、井上夢人さんの『予行演習(リハーサル)』と月村了衛さんの『連環』が面白かった。選手の名前が出てきてもピンとこなかったので、1964年の東京オリンピックのことを少し調べてみたくなった。2021/08/09

来未

16
激動と言う名に相応しい1964年の東京オリンピックを背景に作家7人の短編集。戦争からの復興、高度成長期、人が街がどんどん変化して行く中、展開される7つの物語。あくまでもフィクションであるが、日本中が湧いた東京オリンピックの裏側で起こった出来事や戦後復興からの国民感情などが本当のことのように感じた。戦中、戦後生まれの人々、裏社会で生きる人々の様々なドラマが描かれており読み応えは充分だった。国の一大事業ともとれるオリンピック。盛り上がる国民たちの中で、「表と裏」が確実に存在していた。そんな感じがした。2023/07/04

おとん707

8
古本屋で「激動 東京五輪 1964」というタイトルを見て前回大会のドキュメンタリーだと勝手に思って作者の名も見ずに買ってしまったが早とちりだった。前回東京五輪をモチーフにした5人の作家による裏社会がテーマの短編ミステリー集。どういう経緯で企画された本かは知らないが初出は2015年で、テレビの大喜利のように前回五輪をお題として与えられた各作家が一口話のように作って披露したという体。いずれもお題をうまく纏め上げる作家の技巧ばかりが透けて見えてしまって楽しめなかった。それにやくざものは私の趣味ではなかった。2021/07/08

ねぎまぐろ

3
★★2022/02/02

くらさん

3
1964年の東京五輪に纏わるアンソロジー。大沢在昌の名前に惹かれて購入。面白かったけど、オリンピックよりもその当時の復興に向けて力強くも不安定な社会情勢を描いた作品ばかりだった。でも、それがいい。個人的には、大沢在昌と東山彰良の作品が特に良かった。2020/04/26

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