わくわくライブラリー<br> ゆりの木荘の子どもたち

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わくわくライブラリー
ゆりの木荘の子どもたち

  • 著者名:富安陽子【作】/佐竹美保【絵】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 講談社(2020/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065187494

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内容説明

ゆりの木荘は、100年以上も前に立てられた立派な洋館。いまは有料老人ホームになり、ツバキさんやサクラさんたち、6人の老人が住んでいます。春風が吹くある日、サクラさんはだれかが歌う手まり歌──時々聞こえる歌──を耳にします。ツバキさんにいわれるまま、サクラさんがその歌を口ずさんでみると、ふたりは突然、子どもになってしまいました。そう、87歳のおばあさんではなく、10歳ばかりの女の子に……。
それは、77年前の約束のために、「あの子」がサクラさんたちを呼び寄せたからでした……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

94
児童書。中学年~。有料老人ホーム・ゆりの木荘に住んでいるのは4人のおばあさんと2人のおじいさん。ある晴れた日にサクラさんとモリノさんが日向ぼっこをしていた時、サクラさんが懐かしい歌を口ずさんだ。「ヒイラギひとはフジのはふたは、みつばによつば五日のカズラ、六日のアヤメ七日のハコベ、ヤマブキさいてコデマリちった、これで十までかあぞえた」途端に古時計がボーンと鳴り、77年前に時間が巻き戻された。子供の姿になったおじいさんとおばあさんは、ゆりの木荘の謎にせまる。▽良質ファンタジー。さわやかな読後感。2021/06/08

mocha

69
タイムスリップの起動装置に大きな箱時計というのはテッパン。子どもに戻ってしまったお年寄りたちを導いたものは…。冨安さんらしいノスタルジックなファンタジー。老人の頭の中では、こんなふうに突然子ども時代がありありと甦ったりするのかもしれない。老いた母を見てるとついそんなことを思ってしまう。2021/09/17

chiaki

46
2021年、中学年夏の課題図書。今回一番期待の高い課題図書!不思議な魔法がかけられていると言われる古い洋館“ゆりの木荘”は、100年以上の時を経て、今は6人の老人が住む「有料老人ホーム」に。ある日サクラさんが手まり歌を口にしたのをきっかけに77年前のとある日に遡ってしまいます。謎解きと共に、戦争で果たされなかった約束を取り戻すという展開に、先が気になり一気読みでした。さすが富安さん!佐竹美保さんの絵も素晴らしく、これは中・高学年さんで取り合いになりそうな予感です。笑2021/05/03

へくとぱすかる

43
ほんのつかの間の午後。お年寄りたちが暮らす「ゆりの木荘」。歳月をさかのぼって、全員が子どもになってしまった。手まり歌をきっかけに、謎の正体を解きあかそうとする「子ども」たち。ほのぼのとしているようで、なかなかに切ない話。約束って長く残るんだよね。速く読める分、夏の午後の、あの雰囲気がよく感じられる。ひとつのミステリだと思ってみると、驚ける話が、非常に微妙なタイミングで出てくるので、完全な伏線とまではいかないようだ。お年寄りたちにしてみれば、若返る経験は、なかなかよかったのでは。淡く彩られた印象的なお話。2022/05/26

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

40
2021年課題図書。100年以上前に建てられたゆりの木荘は、今は老人ホームとなり、6人の老人が住んでいる。ある出来事で77年前にタイムスリップ。ちょっとした謎解きもあり、元に戻るまで老人たちは若い時を思い出しながら、楽しんでいる姿が印象的だった。挿絵は佐竹美保さん。2023/02/26

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