日経プレミアシリーズ<br> 子供が消えゆく国

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日経プレミアシリーズ
子供が消えゆく国

  • 著者名:藤波匠【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 日経BP(2020/04発売)
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  • ISBN:9784532264239

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内容説明

2019年、日本人の出生数が86万人に急減! 予測より2年も早く、90万人の大台を割れ
人口減はむしろチャンス! 日本の人手不足は、IT活用によりイノベーションを起こす絶好の環境。
次世代が今より豊かに暮らせる社会を創造する道筋とは?

「団塊ジュニア」に始まる就職氷河期世代が晩婚となりがちで、子どもを持つことにためらいを生じさせた一因に、彼らの経済問題があったことは言い逃れることのできない事実です。
団塊ジュニアは、言い換えれば「第2次ベビーブーマー」です。本来であればこの世代も、前世代までと同様に結婚し、子どもをもうけ、1次、2次ほど明確なものではないにしろ、わが国に第3次ベビーブームをもたらしていたかもしれません。私たちの社会は、低成長下、限られたパイの分配を最適化することができず、彼ら世代に社会のひずみを押しつけてしまったのです。

今後も人口減少は避けられないものの、あまりに急激な出生数の減少を避けるために、国民一人ひとりが生み出す富を拡大しつつ、さらに難題である分配の最適化を図り、生み出した富を若い世代に回していくことが必要です。こうした高いハードルの先にこそ、日本という国の持続可能性が見出せるのではないでしょうか。
本書では、人口減少を契機として、日本社会が進むべき新たな道程について考えていきたいと思います。 ――「はじめに」より

目次

第1章 出生数90万人割れの衝撃

第2章 高齢者・女性・外国人頼みの限界

第3章 地方への移住促進政策の誤り

第4章 人口減を好機に社会を変える

第5章 生みの苦しみを受け入れる

第6章 若い世代にとってより良い社会を築くために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HMax

27
本題は「次世代が、先を生きる世代よりも少しずつでもいいから豊かになる日本を作る」。全くその通り。「これからは精神的な豊かさの時代だ」というのは経済的な豊かさを諦めたからでる言葉だと思います。一人当たりGDPが1995年の世界3位から2019年の26位へ転落。当然95年頃の収入は見込めず、50歳より若い世代はそれ以前よりも少ない生涯所得水準。賃上げもせず「人手不足」を叫ぶ企業、若い就農者に「耕作放棄地」を任せる地方、国公立大学の授業を上げる、円安政策で留学もままならない。「日本人の勝算」の処方を適用すべし。2020/06/20

まゆまゆ

12
年間出生数が100万人を割り込んだと言われてまもなく90万人も下回ることになってしまった日本。その裏には団塊ジュニア世代の女性達が出産適齢期といわれる45歳を超え、出生率と出生数のデータから外れることになった影響も大きい。今後30年は出生数減と死亡数増による人口自然減が続く。次の世代が希望を持てる持続可能な社会をどう作り上げるか。専業主婦やマイホーム信仰といった戦後政治主導で進められ一定の効果を得た政策のように、うまく国民を誘導できる政策が望まれる。2020/06/10

田中峰和

6
近未来のディストピア小説を読むような気分。コロナ禍のなか、こんな本を読むとさらに落ち込んでしまう。本の帯に「人口減はむしろチャンス」と書かれているが、出生数が百万人を大幅にわり、かつて世界3位だった一人当たりGDPは同26位にまで低下した。その要因は生産性の低さだという。ここ数年までは団塊世代の参加と外国人と女性の雇用で労働供給を何とかしのいできたが、70歳を超えた世代に期待はできない。地方創生の名のもとに、予算をばらまいたが生産性の低い地方に投入するより高い都会の方が効果的。国庫はますます貧しくなる。2021/02/06

zag2

3
人口減少社会にあって、その人手不足をチャンスに変えていこうという本。興味深く読み始めたが、あれ?この話どこかで聞いたような・・・よくよく考えてみたら、2年ほど前に著者藤波匠さんの講演を聞いたことを思い出しました。地方への移住促進策といった政策が誤りであるという主張をはじめ、なるほどと思う見解が多々記されています。こうした意見はもっと尊重されて良いのではと思いますが。2020/10/20

Akio Kudo

2
★★ 最初の方はよく分かるが、後があまり理解できないことが多い。2024/06/11

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