日経ビジネス人文庫 戦う女性たちの世界史

著者名：関眞興【著】

日経BP（2020/04発売）

• ISBN：9784532198930

内容説明

敵将を泥酔させ討ち取った寡婦ユディト。
フランス王と離婚してイングランド王と再婚した「欧州の母」アリエノール。「カノッサ事件」を通して神聖ローマ皇帝に復讐を果たしたトスカナ女伯マティルダ。
彼女たちはなぜ戦い、どうやって歴史を動かしたのか。
25人のエピソードを解説。

書き下ろし世界史シリーズ新刊。
フランス救国の英雄ジャンヌ・ダルク、スペイン王国を成立させたイサベル女王など教科書に登場する著名人だけでなく、フランス王と離婚しイングランド王と再婚したことで英仏百年戦争の遠因をつくったアリエノール・ド・アキテーヌ、『ニーベルンゲンの歌』のモデルであり、フランク王国再統一の基盤をつくったブルンヒルド、「カノッサ事件」を通して神聖ローマ皇帝に復讐を果たしつつ教会改革を支えたトスカナ女伯マティルダといった、自身が戦うことで、あるいは、戦いに巻き込まれながらも独自の生き方を貫き、世界史に影響を与えた人物を取り上げる。

目次

ヘレネ
ユディト
クレオパトラ
ガッラ・プラキディア
テオドラとイレーネ
ブルンヒルド
則天武后と楊貴妃
マティルダ・オブ・フランダース
トスカナ女伯マティルダ
アリエノール・ド・アキテーヌ
ジャンヌ・ダルク
カトリック両王イサベル
クリスチナ女王
アン・ボニーとメアリ・リード
マリア・テレジア
ポンパドール夫人
エカチェリーナ2世想
ストウ夫人
ヴィクトリア女王
ウジェニー
西太后
キュリー夫人

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[坂城 弥生]

初めて聞いた名前もあって面白かった。

2022/11/14

[つらだ]

タイトル通り、歴史上で活躍し名を残した女性たちのエピソード集。神話の世界に登場する少しマイナー？な人物から、「クレオパトラ」「ジャンヌ・ダルク」など昨今様々なメディアでアイコン化され、再解釈されているビッグネームまで本著は幅広く収録している。(ジャンヌが目的達成後味方していたフランス国王に排斥されたが故の魔女裁判という話は辛かった……) コンパクトな文庫であること、著者が元予備校講師ということもあり、要点がまとまっており歴史書ではあるがさらっと読める。世界史に今一度触れ直すきっかけとしておすすめできる本。

2023/12/18