内容説明
社員の7割が知的障がい者のチョーク製造会
社・日本理化学工業。
60年もの間、障がい者雇
用を続けながら、業界トップシェアを確立す
る。世界でも例のない企業として、〝日本でい
ちばん大切にしたい会社〟と注目を浴びるが、
その一方では、社員の家族、経営者や同僚た
ちの苦悩と葛藤があった。「働く幸せ」「生き
る喜び」に満ち溢れたノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっ!chan
21
障害者に限らず人は一人で生きられない。だからこそ生きていくには「愛されること、褒められること、役に立つこと、必要にされること」が大切という。そして働くことで愛以外の3つは得られるという...障害者を意識的に区別したり過度に同情せず、同じ仲間として歩んできた障害者が働く世界がここにはある。障害者を抱えた家族の話の中にも、障害者自身からもらったたくさんの幸せが語られている。事実だからこそ胸を打つエピソードに何度か目頭が熱くなり、ページをくる手が止まった。こんな小さな試みがもっともっと広がることを願うばかり… 2023/11/01
紫陽花と雨
20
日本理化学工業、ダストレスチョークを作る会社。以前テレビで障害者雇用をされているところを見ていたが、7割の方が雇用されているとは知らなかった。仕事が分かりすい行いやすい工夫は、障害のあるなしに関係なく、働きやすさの工夫に繋がるのではないかと感じた。皆さんがいきいきと、丁寧に一生懸命仕事をする姿や「仕事をしたい」「働く幸せ」という気持ちに、自分を顧みて自分も自分の仕事にきちんと向き合おうと思えた。キットパスも同じ会社とは知らなくて、ずっと気になっていた画材だったので、この機会に購入して私も虹を描こうと思う。2023/08/27
Mark X Japan
6
本当に大切な会社です。様々な軋轢や葛藤があったかと思いますが,その先の景色を見せてもらいました。幸せとは何かを考えさせられるました。☆:4.02020/05/22
sugu
3
家にあったので、気軽に手を出してみた。働くことは「傍を楽にする」ことであると言うこともある。そこに対して価値が生まれ、対価として給料が支払われる。その働き方は、雇用者、自営業、雇用する経営者、投資者の大きく4つに分類されると金持ち父さん貧乏父さんで。ただ、どれがいいのかなどはそれぞれの視点、状況次第なので、一概には決めつけられない。結局のところ、本人が自己有用感を感じて幸せならそれでいいのではないか。それをサポート、フォローするのが上に立つものの仕事である。それを深く考えた。2025/01/19
晴
3
社員の7割が知的障がい者で構成されているチョーク製造会社・日本理化学工業。半世紀以上、障がい者雇用を行ってきた中での創業者一族の葛藤や、働きやすい会社づくりの大変さを感じた本でした。特に大山会長の「皆働社会は誰もが得をする、すなわち幸せになる社会です。」という言葉が印象に残りました。 2023/09/24
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