日経プレミアシリーズ<br> 「春秋」うちあけ話

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日経プレミアシリーズ
「春秋」うちあけ話

  • 著者名:大島三緒【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 日経BP(2020/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532264215

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内容説明

日経1面コラム「春秋」を執筆して15年目の記者が、わずか550文字で完結するコラムをどのように構想し、どう文章化しているのか、その内幕と苦心談を綴った書。
コラム書きとしての世相の「斬り方」を明かすとともに、読後感のよい文章の書き方、社会人や学生の参考になる文章作法にもふれ、実用性も加味した文章読本的な性格も合わせ持っています。
ユニークな読みどころは第4章。向田邦子、池波正太郎、永井荷風、太宰治、阿久悠……錚々たる名文家の文章がなぜ頻繁にコラムで引用されるのか、その実例を挙げて解き明かすことで、人口に膾炙する「名文」とはいったいどういうものかが、誰にでもわかる平易な言葉で具体的に可視化されます。
本書を読むと、その日本語による「名文」の系譜に連なる新聞1面コラムをより興味深く読めるようになります。また、ちょっとした手紙を書く時などにも「使える」一冊です。

目次

第1章 新聞1面コラムって何?

第2章 コラム書きのある一日

第3章 コラム書きのコラム解剖

第4章 コラムの中の作家たち

第5章 社会の中のコラム

第6章 コラム書きの文章作法

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とろりんとう

8
以前『朝日新聞記者の200字文章術 』は文字数が少なく、削り過ぎ感があった。こちらは毎日読んでいることもあり、その書き方の理由、苦労、持論が分かり納得感が強い。コラムに関する簡単な歴史など周辺背景の記載も良かった。文章作法では起承転結、5W2H(中でも1W1H)、主語と述語を近づけて形容詞や副詞を使い過ぎない、短く伝える、語彙力、文末の重複回避、ひらがなの効用など参考になること多かった。ただ、やはり映画や過去の文芸作品、有名人の逸話や名言などがうまく活用できる引き出しの多さが文章を豊かにし、読み易くする。2024/12/14

hitotak

7
日経新聞一面コラム筆者が語るコラムの解説、その歴史、エピソードとしてよく登場する文化人や作家などが書かれているが、特に文章作法についての章が参考になりそう。目を輝かす、がっくり肩を落とすなどの手垢のついた言い回しや、絆や癒し、元気をもらったなど近年特に多い「クサい」言葉は極力使わず、語彙を増やして表現を豊かにすること、同じ語尾を続けないなど具体的に文章テクニックを披露している。何篇か筆者の快心作が掲載されており、前後の解説と併せて読むと、そこに詰まった様々な工夫や読ませるための仕掛けなどがよくわかる。2020/08/24

takao

3
ふむ2024/03/30

とめきち

2
6月2日は、ぐうたら記念日だという。ドラえもんからの引用であった。何という広い守備範囲!どうやったらこのような引用ができるのかを知りたくて読み進めた。春秋は、短いコラムでありながら著者は毎日、かなりの神経を使われていることが分かった。本を読んでも映画をみても、「ネタにできそう」と考えてしまい純粋に楽しめないのは辛いだろうな。でも、この発想をもってるからこそ、本や映画の内容が記憶に定着し、先の引用につながるのではあるまいか。2021/06/05

Kei Kobayashi

2
「理解と誤解は紙一重」というのは名言(183ページ)。上品に揶揄するコラムを見かけるたび、裏話を聞きたいと思っていた。テレビやネットでよくある「なり注」「泣いた」「神対応」「きずな」といった紋切り型の表現に気を払っているというのは勉強になった。しかし、コラムでよく出てくる斎藤茂吉のうなぎの話。この話を聞くと、ほんとうに食べたくなる。2020/05/06

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