なぜ日本の「正しさ」は世界に伝わらないのか 日中韓 熾烈なイメージ戦

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

なぜ日本の「正しさ」は世界に伝わらないのか 日中韓 熾烈なイメージ戦

  • 著者名:桒原響子【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • ウェッジ(2020/04発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863102217

ファイル: /

内容説明

■尖閣諸島や竹島などを巡る領土問題、慰安婦や徴用工などに関する歴史認識にまつわる問題を巡り、中国や韓国は米国を中心とした国際社会で「反日宣伝」を繰り広げている。
日本は「正しい姿」を発信することで対抗すべく、自国のイメージアップを懸けた戦いが世界で繰り広げられている。
従来の外交である「政府対政府」の形ではなく、政府が相手国の世論に直接働きかける「パブリック・ディプロマシー」の重要性が世界中で高まっている昨今、この中韓の「イメージ戦略」、すなわち「パブリック・ディプロマシー」は日本の立場を揺るがすような影響力を持ち始めている。
日本が採るべき戦略について、新進気鋭の若手研究者が考察する。
 
[目次]
第1章 世界のパブリック・ディプロマシー戦で負け続けてきた日本
第2章 世界中でパブリック・ディプロマシーを展開する中国―ソフトパワーか、シャープパワーか
第3章 韓国の「反日」活動、主戦場は米国
第4章 韓国のイメージ戦略と日韓のすれ違い
第5章 各国が火花散らす「イメージ」を巡る戦い
終章 日本が目指すべき「戦略的パブリック・ディプロマシー」
あとがき
参考図書・資料

<著者略歴>
桒原響子(くわはら・きょうこ)
1993 年生まれ。2012 年米国ウエストバージニア大学において国際政治学や通訳翻訳等を学び、2017 年大阪大学大学院国際公共政策研究科修士課程修了。笹川平和財団安全保障事業グループ研究員、外務省大臣官房戦略的対外発信拠点室外務事務官を経て、2019 年より日本国際問題研究所研究員、未来工学研究所研究員、京都大学レジリエンス実践ユニット特任助教。専門は、国際公共政策、パブリック・ディプロマシー、ストラテジック・コミュニケーション、メディア研究等。著書に、『アフター・シャープパワー:米中新冷戦の幕開け』(共著、東洋経済新報社、2019 年)。

※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『なぜ日本の「正しさ」は世界に伝わらないのか―日中韓 熾烈なイメージ戦』(2020年3月14日 第1刷)に基づいて制作されました。
※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Worldさん

1
パブリック・ディプロマシー(広報文化外交)について、このような事柄について考えたこともないつもりだったが全ての政策や外交について庶民はイメージでしか語ることをせず、そのイメージをよく見せるのは重要だな。右翼的な国策を強めた第二次安倍政権が中韓から批判された理由も理解。結局はセコさとしか感じないが海外の現地人が愛国心かは不明だがどれだけのロビー活動をするかの話だがそれも米国に限った話のようにも。印象においては正しさが優位の条件では無いと認識を得ることができ、読む価値のある本だった2024/07/06

box hound

1
対外イメージ戦略の難しさを実感した。やはり相手の立場に沿っての理解が非常に重要であるとわかった。すぐ相手の外交態度に感情的、自国の立場で反論するのではなく、その国の事情を考慮してみることが最適解ではないか。2024/01/01

Ucchy

1
領土や歴史認識について日本が関わるパブリック・ディプロマシーの最新情勢分析。中国、韓国が米国で展開する日本へのネガティブキャンペーン、それに対する日本の対応。相手の手法や展開される国の状況を見て的確に対応しなければ逆効果になってしまうこともある。第二次安倍政権では過去の失敗を踏まえて取組を改め、一定の成果も出始めている。パブリック・ディプロマシーは当にこれから重要な分野であると思った。2022/04/12

朝ですよね

1
人権、女性、歴史修正といった観点から疑念を持たれたり共感を得にくかったりすると正しさが伝わらない。また、レーダー照射問題における韓国の儒教的アピールのような、正しさを軸とした反論が意味をなさない場合も伝わらない。2015年度に戦略的対外発信予算が上積みされ、以降に米国内における信頼度が向上した点が紹介されている。パブリックディプロマシーの効果測定方法については、未だに学術的なコンセンサスはないようだ。抽象的なイメージ戦をいかにして効果的に進めるかが今後の課題だと思う。2021/08/31

海垣夜助

0
パブリックディプロマシーは対外的な世論の形成に寄与する一方で、プロパガンダ政策とも捉えかねない。こういった国家間での情報戦略は日常茶飯事であることを受け入れた上で、情報の取捨選択を行う必要がある2023/08/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15353228
  • ご注意事項

最近チェックした商品