- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
頭の上に「自分だけの花」が咲く!?
その種は、灰色の町に奇跡を起こす――
人が自然と向き合うことの大切さを教えてくれる、ネイチャー・ファンタジー!
英ガーディアン紙が選ぶ 2019年度 年間ベストブック!
「ファンタジーとリアリティが、みごとにからみあったデビュー作!」――ガーディアン紙
「フレッシュで、楽しくて……すばらしい物語が咲いた!」タイムズ紙
「おどろきとふしぎに満ちた、なんともユニークな1冊」ブックセラー誌
---
ある日ソレルは、裏庭の枯れかけたヤナギの木の下に、種の入った古びた封筒を見つける。
頭のなかに聞こえてきたのはふしぎな声――
「その種をまけば、必要なものが手に入る」
もしかしてこれは……魔法の種!?
わたしの願いは……学校の優等生コンテストで1位になること!
はたしてその種がかなえたこととは――
---
対象年齢:小学校高学年~
小学校5年生以上で習う漢字にルビつき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Incisor
8
本はやっぱり奇跡だと思う。読みながら、そう実感せずにはいられなかった。目まぐるしく変わる世の中や日常に、息を切らしながら逃げたり追いかけたりしてきた。この本を読みながら、息を整えるように心が整っていき、静かにこの日常を受け入れることができるようになった。この作品が生まれ、翻訳され、出版され、今、まさにこのときに、私が出会うことができたなんて本当にありがたくてやっぱり奇跡。2020/06/05
shoko.m
6
コンクリートに覆われた灰色の町、グレータウンにすむソレルは、新しい先生が校則を聞きにくるほどの「いい子」だった。だが、裏庭のコンクリートの割れめの奥に封筒を見つけた。中に入っていたのは、「おどろきの種」。その日から、ソレルの日常は180度変わってしまった! 一緒に暮らしているのにお互いに気持ちを誤解していたソレルとママ、リケジョで、真実の目を持つニーナとのケンカと和解という個人的な問題も、環境問題や人間のエゴみたいな大きな問題もはいっているのに、奇想天外でユーモアたっぷりのファンタジー。おもしろかった。2020/07/31
Olga
6
コンクリートだらけの町で暮らすソレル。小学校では従順であることのみをよきとされ、先生の言うことを聞いて優等生でいればおかあさんも喜んでくれると思っていた。謎の種を頭にまいて、ソレルの頭から植物が生えてきて花が咲いたときから、雲行きが怪しくなる。奇想天外な設定のなかに、環境問題や全体主義的な体制への批判などが込められていている。2020/07/11
くるみ
5
コンクリートだらけの灰色の街に住むソレル。学校ではいつも優等生として学年長を務めている。おどろきの種によって、ソレルの日常がガラリと変わっていく。そして頭には植物が生え… 読んでいて心が温まるような本だった😌2021/04/01
chicoco
4
ソレルは裏庭のきしょくわるい柳の木の下で「おどろきの種」と書いてある古い封筒を見つける。そして、いろいろあって、その種をなんと親友と自分の頭に植えちゃうのだ! そこから、どんどんおもしろく、昨今の社会事情を思ってドキドキこわくもなり、最後まで一気読み。脇キャラだけれど、ミドリスキー先生も好きー。2020/07/05