内容説明
将棋指しが棋士と呼び名が変わっても、勝負に賭ける内実は変らない。想像を絶する驚くべき才能が、激突する。きびしい勝負の末の喜び、悲哀、孤独。一途で誇り高く、しかも心やさしい男の世界。今まで誰も書き得なかったその世界と人間像を、生き生きと、鋭く、暖かく、爽やかに活写した快著。巻末に将棋百科を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ランフランコ
13
時は大山ー升田時代を中心に描かれている。かれこれ45年位前に書かれている。ひふみんが若手扱いされているというと解り易いかも。知らない棋士も多く登場するがそれでも非常に面白い。この頃の棋士はまだ野武士のような豪胆さが色濃く残っている。如何にも勝負師といった風情をプンプンさせている。時の大スター無頼漢の升田幸三にやはり強烈な魅力を感じる。羽生善治登場以降、コンピューターの普及と共に将棋界は大きく変わったのだろう。今の棋士の方が強いかもしれないが、当時の棋士達の人間臭いドロドロした戦いが滅法面白いんだよ。2020/09/04
slip001
2
一読あれ。驚くほど面白かった。大学いくのを忘れるほどに。2012/11/16
owawamure
2
あまりにも素晴らしく濃密な文章に圧倒される。棋士という世界の特殊なかたち、その人種の魅力は比類ない。永六輔に通じるが、より深く接しているだけに詳細。「いままで無数の棋士たちに接してきたが、イヤな思いをしたことは一度もない」という言葉に尽きる。2011/03/29
根室
1
個性が強い一流棋士たち。名言がいっぱい。2012/09/09
STA
1
相当に古い将棋界をネタにした本。 二上、芹沢、丸田といって、ああなるほど、と思える人には面白いはず。 とりあえず、 http://kato123.blog41.fc2.com/の読者には超オススメw2011/05/01