内容説明
絶対不利な状況に猪狩文助が立ち向かう――奇妙な小箱を手に、老弁護士・猪狩文助のもとへ、瓜実顔の美女が現れた。中には、人の目玉と局部が! 依頼人の森本浜枝は、「開けるな」という警告文を破ってしまったのだ。実業家の夫は、失踪中。鬼の三平こと三岡署長により、浜枝は猟奇事件の容疑者として勾留される。猪狩は依頼人を救えるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
54
猟奇事件の謎が弁護士・猪狩文助に迫る。事件は、猪狩法律事務所に、すっきりと鼻筋の通った清潔な感じの、清楚な魅力をたたえた不動産会社川崎産業の副社長・森本浜枝が、自宅の玄関マットの上に置かれていた二個の目玉と陰茎(いんけい)が入った紫の袱紗に包んだ箱を持って現れたことから始まります。川崎産業は、浜枝の父が創立した会社です。話を聞くと、夫・哲司(てつじ。川崎産業の社長)が40日前に失踪しているのに捜査願いも出していないこと。2024/07/10
LUNE MER
11
中盤を少し過ぎた辺りで無罪判決が言い渡され、「おや?」と思っていると予想してなかった展開となり、シリーズの中でも独特のストーリー構成。本作では珍しく警察と検察の不協和も描かれ、司法制度における各登場人物の立ち位置について勉強になる。2020/07/24
十六夜(いざよい)
7
事件の異常性からどんな凄い理由があるのだろうと思っていたのですが、あまりハッキリとした理由がなかったのが残念。ドラマ化の多い作家さんなので仕方ないのですが、最後に犯人が真相をべらべらとしゃべって解決するのはちょっと興ざめしてしまう。2014/02/24
sun
0
残念ながら素人の作品。下手くそ2014/04/25