内容説明
1974年12月、僕はアラビア海の都市・ボンベイに降り立った。それは、魑魅魍魎(ちみもうりょう)のインド世界への旅の始まり。漆黒の闇に飛びこんだ僕を待ち受ける罠、苦闘の日々、そして混沌の海原へ。インドの悠久とは、不条理に耐え続けることだった! 広大な赤い大地を巡りながら、僕は鍛えられていく。講談社ノンフィクション受賞作家が贈る大放浪記「我が青春のインド」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mztn
16
著者が1970年代にインド放浪の旅にでたときの旅行記.インドのカオティックな状況とその時に感じたことが率直に綴られている.読んでいるとインドを旅している気にさせられる.私が,インドに行ったのは2000年を過ぎてからなのですが,インド国内の状況はあまり変わっていないのではないかと思いました.それと,一人旅をしている時に感じること,考えることというのはどこに行っても同じようなことを考えるのかもしれません.2017/12/21
allite510@Lamb & Wool
9
2002年刊、その後20数年にわたってインドを何度も訪れることになる山田和の、はじめてインドと出会ったごく初期の旅行の記録。何もしないで一日中家の前に座っている人たちを見て、「電線の上で、いつまでもじっとしているカラスや鳩みたい」だと思ったという記述が印象に残る。2018/11/14
カネコ
2
○2010/11/07
Aya Murakami
1
自分もとある企業に就職が決まっていたら修行に行くことになっていたインドのお話です。 牛糞攻撃が一番印象に残った。日本って平和なのですね…。2017/10/19