フラワーコミックスα 窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション

著者名：水城せとな【著】

小学館（2020/04発売）

• ISBN：9784098710362

内容説明

映画原作を1冊で読めるスペシャルコミック

実写映画の原作となる、「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」を1冊で楽しめるスペシャルコミックが登場！

11年ぶりに発表された新作番外編「ハミングバード・ラプソディ」も初収録。
狂おしいほど切ない、一度だけの恋の物語――


＜あらすじ＞
流されるような恋愛をしてきた大伴恭一が再会したのは、大学時代の後輩・今ヶ瀬。彼は恭一の抱える秘密を黙っている代わりに、ある条件を出す。この再会が恭一の人生を大きく変えていくことに――！？

＜収録作品＞
「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」「番外編／ハミングバード・ラプソディ」

※本作に収録されている「窮鼠～」「俎上～」の内容は、FCαコミックスの改訂版となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぐうぐう]

『窮鼠はチーズの夢を見る』と『俎上の鯉は二度跳ねる』の合本であり、11年ぶりの新作番外編も収録。ゲイではない男性がゲイから言い寄られ、最初は拒んでいたはずが、徐々に惹かれていくという展開は、ＢＬにはよくある。しかし本作がユニークなのは、今ヶ瀬の熱烈な恋情に恭一が応え始めると、同時に恭一の中で女性への理解が深まっていくことだ。「自分が一生経験するはずのなかった「女側の立場」を知ったことで これまで知り得なかった感覚がもたらされた」（つづく）

2020/05/06

[星落秋風五丈原]

映画化を機に購入。予告編に出て来る言葉はああこういう所で出て来た者なんだと納得。番外編は絵のタッチが違いますね。11年ぶりだから？

2020/06/19

[そのじつ]

コレを換骨奪胎して「おっさんずラブ」を作ったのでは？と目を見張った。愛されノンケと入れ込み過ぎのゲイのもつれにもつれる恋。レディコミ誌で発表されただけあってベットシーンもバッチリある濃厚ラブストーリー。最近の映画化宣伝で水城作品を久しぶりに読みたくなり購入。以前は本タイトルと「俎上の鯉は二度跳ねる」の2冊になっていたのが「オールインワンエディション」として再販。２０１９年フラワーズに発表された今ケ瀬高校時代の短編「ハミングバード・ラプソディ」と描きおろし１p、先生の付記が追加されてるようだ。

2020/06/09

[ankowakoshian11]

映画を観て予想外に良かったので勢いで原作も読んでみた。原作は大伴の心の内側が映画よりも多めに描かれており、今ヶ瀬に向ける気持ちの変化か戸惑いの情報量が多い。映画のラストシーンの納めるべき処へ気持ちを納めた後のすっきりと清々しい予感が残る演出と、原作の結末の演出は違うが、どちらも良かった。

2022/04/10

[青]

たまには漫画も。 関ジャニの大倉さんが出るとのことで。 心が掴まれるというか 恋愛って男とか女とかそういうレベルではないなって思える1冊。 今は マイノリティにも少し寛大だけど まだまだ差別は残るし この当時は尚更だったんだろうけど。

2020/05/13