不老不死のクラゲの秘密

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不老不死のクラゲの秘密

  • 著者名:久保田信
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • 毎日新聞出版(2020/03発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620325613

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内容説明

「多細胞生物はすべて死ぬ」はウソ!?
クラゲ研究の世界的権威が、全人類が希求する不老不死のメカニズムに迫る。
人類の永遠のテーマとされる「不老不死」。
世界中に不老不死伝説は存在するが、科学技術が進んだ現在でも、その夢は実現できていない。
ところが、クラゲの仲間に、その例外がいることがわかった――。
その名も「ベニクラゲ」。
驚異の能力をもつその生物はどんな生態をしているのか、不老不死のクラゲの研究はどのような未来を私たちにもたらすのか。
今、生物界で最も注目を集める「死なないクラゲ」のすべてがわかる一冊。

目次

はじめに
第1章死なないクラゲ、現る
第2章ベニクラゲの一生
第3章ベニクラゲとの日々
第4章若返るベニクラゲ
第5章人間は不老不死になれるのか
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にしがき

13
👍👍👍 若返りをする不思議なクラゲ、ベニクラゲについて、その研究者が書いた本。若返るといっても、どうも必ずとい訳ではなく、一定の条件はあるらしい。が、それでも不思議。そもそも、クラゲはクラゲ世代の前に植物のようなポリプ世代があって、クラゲは有性生殖するが、ポリプは無性生殖でクローンを作っていくというのも不思議すぎる。ポリプからクラゲ芽が伸び、一つの芽から1〜数体のクラゲが誕生するとか淡々と書かれているけど、いや、不思議すぎる。生物多様性万歳。2021/07/13

jackbdc

8
ベニクラゲ研究世界的第一人者による入門書。若返る不老不死の動物が存在する事は驚きであり希望でもある。著者は人間への応用可能性について肯定的見解を示す。人間の寿命を左右するテロメアの再生等にクラゲ研究からのフィードバックが期待できるかもしれないと云う。それを知ると無関心だったクラゲの生態に俄然関心が増してくるのであった。印象に残った点3つ、1.クラゲと人:昆虫より近縁らしい、2.若返り:生命の危機がきっかけで発動する、3.研究生活:生命個体の採集飼育や実験について心身負担はブラックなんてもんじゃなさそう。2021/12/30

サトゥルヌスを喰らう吾輩

8
クラゲというのは始めからクラゲなのではなくポリプ世代を経てクラゲ芽からクラゲになっていくのですね。飼育がものすごく大変そうですが、面白そうな研究でした。ミズクラゲも若返り例があるというのは驚きです。研究の成果はともかくヒトという種は不老不死に値するのかといった問いや3.11の原発事故以降福島県、茨城県産のクラゲに奇形が発生しているという報告など、哲学的/社会的な問いもはらむ一冊。2019/03/17

jjm

6
不死というと火の鳥、ガリバー旅行記のストラルドブラグ、ジョジョの奇妙な冒険のディオを思い出すが、人類は本当に不老不死になりたいのだろうか。人類の行く末を見届けたいという気持ちはあるが、周りの人がいなくなってしまうのに、死にたくても死ねない恐怖というのはありそうな気がする。ちょっと若返って、という程度であればいいかなぁと思うが、私が生きている間に仮に技術が確立されたとしても、100歳が80歳に若返るくらいでは、ううむ、どうだろうか。2020/09/02

いさな

3
ベニクラゲの不老不死に興味があったので即買い。内容はベニクラゲがなぜ不老不死なのかについてというよりは(それはまだよくわかってないらしい)ベニクラゲの研究の軌跡といった感じだった。あとベニクラゲが若返る過程とか。まだまだ謎が多いようだけど、不老不死のロマンは無限に広がる。それと、ベニクラゲの不老不死を人間に適用させる方法は存在するはずだとしながらも、人間が不老不死に値するかどうかは別問題だという筆者の考えに大賛成。「地球上の隣人を蔑ろにして永遠に居座り続けることに、はたして価値が認められるだろうか。」2019/01/26

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