内容説明
名著『阿房列車』シリーズでお馴染みヒマラヤ山系氏による百鬼園文学の副読本。「百閒先生日暦」「『冥途』の周辺」「漱石をめぐって拾遺」ほか七篇を収録。「百閒先生書簡註解」は、昭和二十三年五月から二十六年九月までの著者宛の書簡に丹念な註解を施した貴重な資料である。〈解説〉田村隆一
【目次】
百閒先生日暦/漱石山房圖そのほか/漱石書簡/「冥途」の周邊/
漱石をめぐって拾遺/百鬼園先生御馳走帖/阿房列車小遣帖/
百閒座談抄/雑爼 附・鬼苑先生當用帖/鬼苑先生映像そのほか
百閒先生書簡註解
〈解説〉田村隆一
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
58
『阿房列車』に登場するヒマラヤ山系氏にして百鬼園先生の弟子である著者が、その思い出を綴った一冊。ただ前半は個人的な思い出というのはあまり出てこず、百鬼園先生と漱石の関係や『冥途』が出版された当時の事等、作品の解説みたいなものが続く。後半は翻ってご馳走の事や阿房列車の事等が語られ、俄然面白くなる。写真を撮られるのが嫌いな先生が撮り始められるや調子に乗りだし、仕舞には現像を楽しみにしていたところ、写真全てが失敗していたエピソード等、この人以外には書けないと思う。師弟の愛情に満ち溢れた良い一冊でありました。2023/09/22
はるたろうQQ
2
百閒からの書簡には「御立寄リヲ待ツテヰマスドウカ早ク入ラシテ」「アンマリオ顔モ見セラレズオ便リモ無イカラ少少心配ニナリマシタ」とあり、まるで恋文である。一方で文章や字には厳格で、反復記号は用いず少々とは書かない。原稿用紙も葉書も中中気に入るものはない。著者は校正や原稿用紙の調達等厄介な仕事を引き受ける。家に呼んで酒宴を催すのも好きだが、癇性だからお膳も食器も食べ物もきちんとした位置にないと気にくわず、いつまでも直している。著者は唾を溜めながら待っている。ユーモラスだが親密な、何とも言えない関係が羨ましい。2026/04/08
ノリン
0
の2020/05/10
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