内容説明
12ヵ月連続刊行4冊目は、累計127万部突破の大人気「音楽ミステリー」シリーズ最新刊です! 天才ピアニスト・岬洋介が旧友の危機を救うため、地球の裏側から急遽駆けつける。そして悪徳弁護士や熱血刑事、死体好きな法医学者たちと相まみえ……。フジテレビ系連続ドラマ「悪魔の弁護士 御子柴礼司」や連続ドラマW「ヒポクラテスの誓い」などドラマ化もされた人気キャラクターたちが集結! “どんでん返しの帝王”中山七里が長年温めていた作品、ついに刊行です。『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
427
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第45弾、中山 七里は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、中山七里デビュー10周年連続刊行企画、第四弾とのことです。 岬父息子対決、もう少しスリリングな展開を期待したのですが・・・ https://tkj.jp/book/?cd=TD004185 2020/05/15
nobby
353
「約束を果たしに来ました」まさにそれ岬洋介の帰還!自ら被るであろう負債や風評などお構いなく、ただ途轍もなく大きなきっかけを作ってくれた友人のため…それが彼なのだと分かっていて思わず身震いするばかり…まさにミイラ取りがミイラになる、八方塞がりに陥った検事の疑いは晴れるのか。その敵味方にほぼオールキャスト活躍とは反則極まりない(笑)真犯人こそ予測の範疇だったものの、後半の法廷シーンでの反証は爽快そのもの!というより、これ御子柴シリーズかと突っ込むつもりが、まさかのサプライズ展開まで用意とは究極のサービス満載♬2020/05/30
しんたろー
318
岬洋介シリーズ最新作は、中山ファミリーによるオールスター戦で、各々のキャラクターを活かした展開になっていてファンには楽しい。あくまで主役は岬洋介で、父との対決や、御子柴や渡瀬に一目置かれる姿が凛々しい。好きな脇役のヤクザ山崎やキャシーも笑える使い方をしていて嬉しいが「未読の人はついていけないのでは?」と余計な心配をしてしまった。ミステリとしては「密室で検察官が殺人」という出だしは巧いが、真相は著者のレベルとしては低調に感じた。あくまで「ファン感謝祭」として楽しむ作品で、次作のシリーズ最終巻?を期待したい♬2020/07/10
旅するランナー
297
取調中に銃殺される凶悪犯。意識を失っていた天生検事による犯行を示す証拠が示される。この友の危機を救うため、岬洋介が帰ってくる。それは父と子の相剋でもある。そして愚か者たちの合唱が始まる。法廷で明かされる真実、とても緊迫感がありスリリング。流れるような展開にイッキ読み間違いなし。新たな事件に巻き込まれる次回作が楽しみでならない。2021/01/11
Makoto Yamamoto
269
帯に書いてある通り、主だった作品の登場人物が役割を果たし、『もう一度ベートーベン』での視点だった天生が検事正となって登場。 面白くてあっという間に読んでしまった。真犯人は状況から推測して当たっていたが、その背景も別の作品に出ていたのに気が付いた。 次作が「お別れはモーツァルト」とかで、楽しみ。2021/02/07