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内容説明
人間を他の動物と分けるものは、「思考力」だ。何が正しく、何が嘘かを見抜き、判断を下す。──はずなのだが、実際は人間は情報を読み間違い、だまされ、偏見や無知によって、誤った判断を下しがちだ。
なぜこのようなことが起こるのか?
物理学者でガン研究者、科学ジャーナリストとして、あらゆる種類の間違った判断を見てきた著者が、旧ソ連から中国、アメリカ、オーストラリア、イギリス、アフリカなど全世界の実例を挙げながら、まどわされずに思考するために何に気をつければいいのかを説く。
読むうちに、頭がクリアになり、世界がくっきり見えてくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
breguet4194q
146
帯のとおり、「現代はかつてないほど、人々が操られやすい時代」であることを、非常に細かく丁寧に説明しています。結果的に読後感はあまりよくないです。焦りに似た感覚です。社会に警鐘をならす著者の意図は、しっかりとしたエビデンスを元に、よく考えること。著者によると、SNS上の記事の59%が、記事を読んでない人によって拡散されていると言います。特に著者の専門分野である癌のことで拡散された論理性のない情報には、憤りを感じます。改めて、自分の生きる時代の側面を学ぶことができました。2022/09/29
けぴ
48
インターネットの発達した現代は情報に満ちている。そんな中、自分に都合の良い情報だけを信じる=「チェリーピッキング」をしがちであることが述べられる。数字のマジックにも注意が必要。99.99%の精度のHIV検査について、陽性結果が出た場合、検査を受ける集団により、真に感染している可能性か変わる「ベイズの定理」は勉強になった。トランプが大統領になった時の誤った情報操作や HPVワクチンを巡る声の大きい集団によるワクチン中止の害など具体的な例を挙げた分析も興味深い。日本人著書にはない視点で論理的に書かれた良書!!2021/07/15
Moca
23
結論としてまとめると、現在、高度情報化社会の中で、どのメディアが正しいのかを情報戦争せざる得ないのであろう。 どれが本当なのか、どれがデマなのか、どれが正しいのかで情報を鵜呑みして、左右に振り回されると疲れるのであろう。 なので、自分なりには何が正しいのかを上手いこと情報収集し、中立的な思考を持ち、判断することが重要である。2021/09/24
Moca
18
カトリック教では、プロテスタントより信仰度が高いけれども、そんな聖なる宗教の中で悪が存在しており、規律が厳しい信仰度の高いカトリック教信者の中に聖なるものを穢している者も存在しているのだ。 宗教を信仰するには、その信仰している宗教の常識を疑い、穢れることのない聖なる宗教を信仰する必要がある。 これはおかしいなぁと思ったら、ひとまず立ち止まり、これをやってもいいのかなぁと疑問を持つことが必要だ。2021/09/17
りょうみや
18
人間が生来持つ様々なバイアスや偽情報に惑わされないための批判的思考の内容。如何にも頭の良い人が書いた内容で読めば頭がよくなった気にさせてくれる。同内容の本は多いがその中では秀逸。社会心理、記憶、統計、疑似科学などパートそれぞれが薄めの本並のボリュームがあり読み終わるのに時間がかかった。よくこれだけの分野を網羅して具体例を集めたと思える。個人的にはネット・SNSで自分の好みの情報のみを選別してより偏っていくことを肝に銘じたい。2020/10/12
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