内容説明
日本にしかないといわれる、音楽聴取を目的とした喫茶空間=ジャズ喫茶。
好きな音盤をかけてお茶を差し出すという決まり事だけが共通の
店を訪ねる全国行脚。あなたも始めてみませんか?
目次
以下、掲載店より――
週末は行列必至の『ボッサ』(札幌)
函館山の中腹にある一軒家『想苑』(函館)
日本中のジャズファン垂涎の『ベイシー』(一関)
蔵を改装したモダン空間『ロンド』(秋田)
レコードもライブも必聴の『もっきりや』(金沢)
全国のジャズ喫茶のひな型となった『ダグ』(新宿)
温泉街で98歳のママが迎える『ユシマ』(熱海)
カフカの小説に出てきそうな異空間『グッドベイト』(知立)
夢をかなえた主婦が営む『ディア・ロード』(大阪)
荻窪の伝説が35年ぶりに復活『イワシの目』(紀州)
ミステリアスな魅力満載『コルトレーンコルトレーン』(鳥栖)
ジャズの記録をなんでも揃える『ローズルーム』(那覇)
【メインライター&カメラマン】
常田カオル/編集者・ライター。
中学以来、トミー・ドーシー、ビリー・ホリデイ、チャーリー・パーカーに痺れ、
ペッパー・アダムスには常に夢中。散歩の達人POCKET『東京ジャズ地図』ではメインライターを務めた。
谷川真紀子/カメラマン。得意ジャンルは「人物」。
特に年長者のポートレイトに力を入れている。
チック・コリア『リターン・トゥ・フォーエヴァー』に衝撃を受けて以来のジャズファン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
46
行って見たいなぁ~と思いながら読んだ一冊でした。ベットサイドに置いて、寝れない時などにちょっとずつ読んで読了しました。JAZZが好きになったきっかけは、高校生の時に故郷岩見沢のジャズ喫茶「志乃」に通ってからでした。上京後は下北沢「マサコ」に通っていました。で、今は旅や学会に行ったらその地のジャズ喫茶に寄ることにしています。読みながらそれぞれのお店の写真もあって、自分がその店にいる姿・音・味・香りを妄想しながら読んで眠りついていました。経営は大変だと思いますが、心地よい空間をいつまでも維持して欲しいです。2023/01/29
Iwata Kentaro
7
東北、北海道多いなー。松江すら知らなかった。知らなかったとこ多し。人生の楽しみ増した。2020/06/06
とみしん tomisin555
3
著者が実際に訪れた全国69のジャズ喫茶を紹介。選りすぐられた店だけにどこも行きたくなる。そして写真とそのレイアウトがとてもいい。マスターやママの写真があったりなかったりも自由でいいし、基本年齢を載せていないのも好感が持てる。僕の地元関西からは13軒。うち7軒は行ったことがある。通ってるのは、南森町『LONG WALK』と元町『jam jam』。まずは関西で未訪の6軒に行くことから始めよう。これほど楽しい本読んだの久しぶりだ。2020/04/01
junne
2
全国のジャズ喫茶を探訪した本。旅行の際には改めて参照したい。東京ジャズ地図というのが先に出てたようなのでそっちも読みたい2023/06/21
参謀
2
『東京ジャズ地図』が発売、その後改訂版も発売され、人気を博したことから、今度は全国版を発売ということらしいです。ジャズ喫茶はライブハウスにもなることもあり、有名プレイヤーが立ち寄ったこともあるお店が多くありました。店主のお薦めの1枚も紹介されていて、好みが合いそうなお店は気になりましたね。沖縄にもあるんですか。いつか行けたらいいな~。ところで高田馬場の「マイルストーン」は昨年閉店してしまったんですか…割と近くて何度か行ったことがあったので、残念です。2020/08/24