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内容説明
「最近、本の質が落ちた」と感じる人が多いと聞く。無類の読書家であり経済学者の著者は、そんな人にこそ「古典を強くすすめる」という。「古典に新しい情報はない」と思うのは早計だ。組織のメカニズムを知りたければトルストイの『戦争と平和』、人を説得する術を知りたければシェイクスピアの『マクベス』。人が作った組織や人間の心理は昔から基本的に変わっておらず、トルストイやシェイクスピアといった洞察力を持った作家が書いたものは、現代人に多くのことを示唆するのだ。著者が推薦する本を読めば、そのめくるめく世界観に心浮き立つだけでなく、仕事で役立つ知識も身につくこと、請け合い!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shun
32
ゲーテやトルストイ等の海外の古典文学を例に縦横無尽の分析を行い、人生にも役立ついろんな教えを古典から学びます。また著者独自の批評も面白く、例えば「マクベス」で魔女の予言に対し帝王切開で生まれたマクダフがマクベスを打ち倒せたというプロットと比較し、「指輪物語」での「私は男ではない、女だ」と宣言したエオウィンが敵首魁を倒す場面について、前者の根拠的弱さより後者の方が直接的としてこの場面でトールキンは上を行ったと著者は考えます。この批評は面白いし何よりシェイクスピアを超えたと評することができる著者の碩学に感服。2020/05/04
あっきー
27
⭐3 ここに気をつけて読むと良いというアドバイス集でナルホド参考になる、聖書=比喩を使った説得法、戦争と平和=不完全情報下で人や組織はどう行動するかの経営法、アンナ・カレーニナ=鉄道列車が舞台回しになっている、マクベス=魔女の人間操縦法、ファウスト=言葉は重要ではじめに言葉ありきだが言葉で表現できないものが最後に成し遂げられる、罪と罰とカラマーゾフの兄弟=奇跡は人の心のなかで起こる、それを現実の出来事として信じる、宇宙戦争、アンドロメダ病原体、宇宙のランデヴー、指輪物語、ITなどを紹介2021/10/09
mayumi
27
経済学者が勧める古典本の紹介。古典は数多くある本の中から淘汰されずに生き残ってきたのだから質が高い!には納得。著者が紹介する作品の中で読みたくなったのは「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」「ファウスト」(原語で読めと書かれているが無理)「アンドロメダ病原体」等々。あと、「アルジャーノンに花束を」(著者は花束は誤訳で野花だと主張)は最初は短編で、それこそが素晴らしく、原書で読むべきだそう。…どうやら、言語の壁が立ちはだかりそうである。2020/06/13
bonbon99
25
古典に挑戦したいと思い本書を手に取りました。著者おすすめの古典とその思いや背景が書いてありました。ドストエフスキー、ヘミングウェイを推していました。高校生の時、ドストエフスキーを読みましたが、なんのこっちゃわからず、苦痛な時間でした。ただ、読了したので根性はあったのでしょう。古典は、文庫化され長い間読み手につながれていき、生き残った作品です。読む価値は大いにあると思います。読書の効果や影響は計り知れないと知りながら、あまり読んでいません。アレルギーがあるからか…。薄い本からはじめようと目論んでいます。2021/07/02
k sato
24
だから古典は面白くない!と、東大卒の筆者に反論したくなる。本書は、トルストイやシェイクスピアなどの古典を紹介し、それらの現代的な読み解き方を指南している。例えば、「説得法なら聖書を、組織経営なら『戦争と平和』を」。古典は淘汰された書物に比べ価値が高く、現産されている書物より読書効率が高いのは事実だ。現代は書物や情報が溢れており、淘汰されない作品を予測することは至難の業である。だから、古典の方がお得だと筆者は主張する。確かにそうなのだけど、私の本音をいうと、歴史の知識や現代意訳がないと古典はつまらない。2023/01/05




