講談社文庫<br> 笛師

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講談社文庫
笛師

  • 著者名:新田次郎【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥298(本体¥271)
  • 講談社(2020/04発売)
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  • ISBN:9784061312951

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内容説明

厳しい世襲の笛師の世界――笛師・飛田家の後継者・清浩は、伝統のかたちを解せず、サラリーマンになり、チロルの高峰グロース・ベネディガーに遊ぶが、霧にまかれて遭難した。清浩は、父の作った竜笛を吹き始める……。幕末から現在までという激動する社会に、伝統を追究し続けた人々と、その変転を描きあげた、名作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっと

8
幕末から現代までの笛師の飛田一族を描く大河ドラマ。もともと別々の作品として発表されたものをつなげた連作短編で、それほど長編ではないもののなかなかに濃密。伝統を守る・受け継ぐことの厳しさ、軋轢、反発、苦悩、栄光はもちろんなんだけど、名古屋城下の隠密の家柄に生まれて幕末~明治の一大転換期を目の当たりにした婿養子のパートを挟むことによって、伝統とは何か、受け継ぐかたちとは何か、その重みがずしりと響いてくる。登録数のわりに好評レビューが多いの納得です。2022/02/05

ろこぽん

7
笛師という特異な世界、伝統の職業を継ぐということ、その家に生まれたということ、こんなにも厳しいものなのか。時代はどんどん変わって行き、その息子たちの考え方も私たちの考え方と近くなってきているが、笛というものの魅力から離れられない。歴史の移り変わりによる、その世代世代の父、息子たちの考え方の違い、感情、意思がとてもよく描かれていて、すごいものを読んだーという余韻が残ります。再読ありの本です。2021/05/01

キムチ

7
いい意味での「昭和の香り」を濃密に持った本。時代は日本曙期。笛師という厳しい諸式に縛られた生活と人生に山の姿を映す。 清浩は伝統に縛られる事を潔しとせず、飛び出し、グロース・ベネディガーに身をゆだねる。 遭難した清浩が魂のよりどころにしたのは・・笛。 余韻に何度も酔いたい一編。

コンパニ男

1
めっちゃよかった2018/02/10

y_e_d

1
短編をつなげて構成した作品ですが、自分の中では、新田次郎の作品の中でも最上級に推したい名作。克明でスーッと入っていける描写、そうでいながらどこか切なさも感じる笛師の「形」。清浩が吹く場面は何度読んでも良いです。2017/01/12

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