内容説明
最強の老弁護士、伝説のデビュー戦! ――愛人との心中未遂で、娘を死なせた母親。血塗(ちまみ)れの凶器を前に、男殺しを認めた温泉旅館の女主人……。被告人には、必ず事情があるものだ。証拠を固めた検察や厳罰を下そうとする裁判長を向こうにまわし、「無実」を主張する猪狩(いかり)が繰り出す荒業の数々。口は悪いが人情家、弁護士猪狩文助、無名時代の逆転法廷ドラマ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
23
猪狩文助シリーズ。短編5本。うちの中ではいかりや長介氏のイメージなんやけど、原作では相当ヨレヨレ、クタクタの小汚い老人として描かれていてビックリ!居眠りするし、髭にごはん粒つけてたり、鼻水を服でぬぐったり…。でもでも、1度お手合わせした検察官、裁判官は、この爺さんをナメてはいけないことを知っている!?最高裁判所でも全く態度を変えない猪狩はステキ。今回のお気に入りは「破綻裁判」権威主義、典型的な官僚タイプの裁判長をガツンとやり込めてくれる。その後日談がまた何ともエエ味なんよね〜。2021/05/18
LUNE MER
12
時系列で言うと猪狩文助の最初期のエピソード群による短編集。かなり無理めの状況から被告人の無罪を主張し、老体をいいことに都合の悪いことは聴こえないフリするわ屁理屈スレスレの弁論テクをネチネチ駆使するわで痛快な法廷バトルを楽しませてくれる本シリーズの恒例がてんこ盛り。全然知らなかった法学上の学説もチラホラ出てきたりして、学生当時は法学部での勉強も面白そうでいいなぁと幻惑されたことも懐かしい。(本当に法学部で法学の勉強したらまず確実にそんなことは思わないと確信してるけど)2020/07/15
カープ坊や
9
約30年ぶりの再読。作者の「赤かぶシリーズ」は あまり好みではないが この人情味がありながら マイペースの老弁護士シリーズは よく読んだものだ。高校時代に読んだ作品にもかかわらず読み進めるうちに 思い出したあらすじと 当時の思い出。 ぶち懐かしい! このシリーズ再読必至だな。2014/10/18
ろば
5
久しぶりに読んでみました。告発弁護士シリーズ^^たぶん10年ぶりくらいかな?読む本がなくなったので、本棚の奥から引っ張りだしてみました。裏表紙にはしっかりブックオフのシールが(笑)てっきり再読本だと思ってたけど、実は読んでなかったという。。。。(汗)この告発弁護士シリーズ、短編で法廷物としてはありふれた内容だとは思うけど何といっても猪狩文助爺ちゃんのキャラで癒されます^^長編物を読み終わって疲れた時などにサクサク読めてお薦めかも^^2015/03/21
かなすた
1
八十余歳の老弁護士猪狩文助が繰り広げる痛快な法廷短編集の第一巻。完全不利状態の法廷でその真相を暴いて大逆転が基本の筋立てで、いってしまえば逆転裁判小説編。文体もユニークなくせに裁判自体は本格的で、専門用語もわかりやすく作中でさらっと解説されている。どの話も完成度が高く読み応えはあるのだが、唯一の難点は時代が古いこと。古さ自体は気にならないけど、法周りが変わってしまってるのであくまでエンタメとして楽しむのが吉かと(裁判員裁判とかね)。にしても公判中に補聴器外して寝ちゃう弁護士は斬新すぎる笑2024/07/06




