暴落 下――金融危機は世界をどう変えたのか

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暴落 下――金融危機は世界をどう変えたのか

  • ISBN:9784622088752

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内容説明

リーマンショックから10年。世界恐慌に並ぶ衝撃をもたらしたリセッションが、いかに世界政治経済の底辺構造を変えたかを描く決定版。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

13
危機後のFRBの対応は欧州、中国、日本のどの機関も担うことができないものであった。ドルはまたしても世界経済における中心的地位を証明した。欧州は無惨にも政治的駆引きの泥沼に引き込まれ、経済的主権を奪われた弱小国はナショナリズムの台頭に悩まされることとなった。トランプ政権の4年間に象徴されるのはアメリカ「権力」の弱化ではないにしても、「権威」の失墜であったことはまちがいない。リベラル・デモクラシーの損なわれた玉座に、今や経済的にもイデオロギー的にも超大国の威風を纏って台頭しつつあるのは、中国の権威主義である。2021/02/14

chiro

2
金融危機が世界を変えたというよりもグローバリズムが世界を変え、そのベースに金融があったという事なのだと思う。ただ、金融危機に対する対策がQE的な大幅金融緩和によるtoo big to failがオーソライズされた感があるのが大いに疑問符がつくところであるが。2023/11/28

ぐんまくん。

2
2008年の金融危機の主要因であるサブプライムローンが短期間に積み上がった背景を、その前の貯蓄銀行の破綻まで遡って解き明かしてくれる。そして、金融危機が引き起こしたギリシャを中心とした欧州危機、中国、ロシアなどの状況が緻密に説明。サブプライムショックがいかに広範囲、長期間にわたり影響したかがよくわかる。とにかく情報量がすごい。2022/10/08

にわ

0
すごい重厚。お腹いっぱいで鬱になりそう。金融も政治も人が行うもので、そこには打算や感情が入り混じる。いくら世界平和と言っても、今富める者は富を手放し貧しき者と肩を並べることなどできやしない。EUの金融危機について詳細に書かれており、痛切にそれを感じた。2024/03/28

Ryo Sogawa

0
リーマンショックからトランプ大統領就任後1年くらいまでの出来事を振り返った本。2022/05/02

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