内容説明
深海資源探査艇の若きクルーに、海上保安庁から依頼が来た。太平洋に沈んだ自動車運搬船を探れと。やがて、世界各地で大型船の沈没事故が続発。人類は、「未確認敵性遊泳体(UHN)」と対峙することになった。リアルSF作家の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
24
海洋もの。ある商社の所有する潜水艇が、海保の依頼を受けて沈没した船の調査へと向かう。「テロ」の攻撃と思われていた沈没の原因は、実は未知の大型海洋生物と解り・・・。 海洋パニックでありながら、海に対する秘めた可能性などあり、重すぎずやや軽目な感じで読めた話でした。2013/08/26
miroku
21
ラストの畳みかけはさすがだが、初期作品だけに拙さは否めない。2016/09/26
ヤギ郎
12
小川一水の初期作品。深海を舞台に新しい生命体と出会う物語。メタンハイドレートの採掘中に謎の物体と出会うという、なんともありそうな展開からはじまる。生命体は次々と貨物船やら軍艦やらを襲う。これを敵対行動と捉えてしまうところが人間という生物の愚かなところだろうか。地球の約70%を覆う海の不思議とロマンを感じる物語。2019/08/15
リンクス
1
「未知の生物」「深海探査艇」「海」 このようなワードが好きな人はハマるだろう。
渡辺
1
最後が少しバタバタします。鯛さんの髪は短い筈なので、イラストとやや不整合。2015/02/15