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内容説明
「2018年初めには投資家は競ってテスラの株を買い続けていたし、顧客は2019年まで手に入らないモデル3の着手金を払い続け、まだコンセプト段階に過ぎないテスラの電動超ヘビー・デューティー・トラックの前払い金を払い続ける企業もいくつも存在していた。2018年の6月までに、テスラは急遽テントを設営して組立ラインを追加し、なんとか毎週5000台の生産まで達した。
テスラの現実はわれわれのアドバイスに完全に反している。すなわち、設計に品質を組み込み、正確に実行し、製造容易性を考慮して設計し、デザインにおいて1円の単位までムダなコストを排除せよという考え方に反しているのだ。」(本書第8章「トヨタvsテスラ――戦略を実行に結びつけることで未来を設計する」から)
本書は、『トヨタ製品開発システム』で初めてトヨタの製品開発の秘密を解明したコンビによるトヨタ式プロダクトマネジメント、それを理論化したリーン製品・プロセス開発(LPPD)の解説書である。
著者のジム・モーガンは2002年に2万人以上の従業員を解雇し、さらに2006年には170億ドルの損失を出して経営危機に陥ったフォードに招かれ、再建を託されたボーイングのアラン・ムラリーの下で「新製品開発による再建」を担った経験をもつリーンの専門家。フォード、トヨタ、エンブラエル、テクニップFMC,ミシガン・メディシンなどの具体例をベースに、たとえばテスラとトヨタの違いはどこにあるのか(第8章)など具体的なケースで解説する。
目次
序文(アラン・ムラリー・元フォードCEO)
序章 競争と繁栄に向かって、製品開発の卓越性がいかに大きな力を発揮するか
フォードの歴史的V字回復
第1章 よい製品を開発する
第2章 素早く、間違いなく、よい新製品を届ける
第3章 固定と可変――リーン製品・プロセス開発の「陰陽」
第4章 高い成果を生み出すチームとチームメンバーを育てる
第5章 開発を主導する
第6章 学習する組織として知識を創造し、活かしていく
第7章 製品の完全性の追求
第8章 トヨタvsテスラ――戦略を実行に結びつけることで未来を設計する
第9章 あなたの未来を設計する――あなた自身の製品・プロセス開発の能力を変革する
感想・レビュー
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