「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?

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「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?

  • 著者名:安西洋之【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 晶文社(2020/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784794971722

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内容説明

革新的(イノベーティブ)な成功を収めるイタリア経済をデザイン戦略から読み解く。
「好き」「美しい」「美味しい」といった感覚を可視化し、モノに意味を与え、
作り込み、世界に売り込むその手法とは。

[推薦]
「好き」「美しい」「美味しい」を可視化する。
モノに意味を与える。作り込むだけでなく、
意味を世界に売り込む。
デジタル過剰時代における「狭く深い」
商売の競争優位を解き明かす。
楠木建(経営学者/一橋大学教授)


狭く深く攻めるためのアイディアとは。
カギは「意味のイノベーション」と「アルティジャナーレ」。

これまでの高級車、ファッション、食に限らず、生活用品(文具、バッグ、セラミック)、
それから教育に至るまで、世界を魅了し続けるイタリア製品のデザイン思想。
そこにメイド・イン・ジャパンが覚醒するためのヒントが潜んでいる。

日本の「職人」とイタリアの「アルティジャナーレ」はどこが違うのか。
イタリア製品はどこに「価値」を生み出しているのか。
イタリア企業は経営において戦略的デザインをどのように描いているのか。

本書では、イタリアのデザイン経営学者ロベルト・ベルガンティ教授の紹介者でもあり、
盟友である、ヨーロッパで長くコンサルタントをおこない、
30年にわたりイタリアに住んでいる著者が、イタリアの文化的文脈・背景をベースに
彼らのチャレンジについて深掘りすることで、これからの商品開発・経営・人材教育に欠かせない
「意味のイノベーション」を日本の読者に向けて紹介する。

【意味のイノベーションとは】
ロウソクが「灯りをとるため」のものから「心を和ますため」のものになり、
写真が「ものごとを記録するため」から「アイデンティティを確立する手段」
(たとえば、SNSにおけるセルフィー)に変わってきている。
このような「意味の文脈の変化による新しい価値の創出」を
ベルガンティ氏は「意味のイノベーション」と呼んでいる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

11
▼著者は日本企業で欧州企業とのビジネスを担当、その後独立。日伊を拠点にしてビジネスプランナーとして活躍している人だ。▼イタリア製品のデザイン思想や、企業の思想や規模などについて論じる。また日本のそれとの違いについて解説する。▼日本の企業はデザインを「良い悪い」で判断するが、イタリアの企業ではまず「好き嫌い」で判断するという。また、過去のプロダクトについてのアーカイブを充実させていることが教えられる。▼その他、日伊の企業・産業の文化の差異が例示されているが、イタリアから学ぶことが多いということを感じた。2023/12/12

帯長襷

4
技術のイノベーションだけが価値ではない。大企業だけが強いのではなく、中小の方が時代に流されにくい面もある。ビジネスを考える上でも、多様性を考える上でも、気づきを得ることがあった2020/08/25

乱読家 護る会支持!

4
●自動機械、ファッション、インテリア、食品が主流産業 ●ローマの中央政府主導ではない ●大企業に振り回されない中小企業 ●テクノロジー主導のビジネスではないなど、、 イタリアは、中世以降は東からきたゲルマン人国家の合理的思考に基づく戦略により、今ではヨーロッパの小国となっている。 ゲルマン人が得意とする技術力と大量生産、金融力を使った企業経営と違って、イタリア人はテクノロジーやお金がいらない知恵による付加価値創造を企業経営として選択ぜざるを得なかったという見方もできる。2020/07/04

すし

2
イタリアの中小企業が世界で活躍しているその理由、土壌、システムなどについて学ぶことができました。2022/07/16

doji

2
日本の中小企業をデザイン経営のもとで再生させようといった経産省による働きかけの中で、IDEO文脈の米国的なデザイン思考ではなく、ベルガンティがとなえる「意味のイノベーション」をキーワードに、イタリアの中小企業の成功例が紹介されていく。クラフトマンシップはもちろんだけれど、経営者の熱量や人格というものこそがなによりも経営資源となることが強調されていてほんとうにいいなと思うんだけれど、日本のおじさん化した精神性からはかけ離れてしまっていて、たぶんこれをじぶんごと化できる経営者は日本に少ないんだろうなと思った。2021/04/27

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