絶滅動物は甦らせるべきか?

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絶滅動物は甦らせるべきか?

  • ISBN:9784575315257

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内容説明

マンモス、タスマニアタイガー、リョコウバト……地球上から絶滅したはずの生物たちが、いま、科学者たちの手によって復活する日が迫ってきている! 様々な絶滅動物復活に向けてのプロジェクトと、その一方で不安視される環境破壊の恐れなどのリスクについて、綿密な取材のうえでまとめられた科学ルポルタージュ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

54
先日読んだ「マンモスの作り方」の著者も対象として出てくる本。自ら科学者であり合成生物学の博士号を持つ生物科学ジャーナリストが数多くのインタビューを通して、脱絶滅:ディデスクティンクションについて考察する。果たして絶滅動物を甦らせるべきか否か。表題から見れば否定的に思えるが、読んでみると決してそういった立場ばかりではなく、科学者として如何に有るべきかという点で著者自身も揺れ動いているように見える。科学的観点のみならず宗教的、哲学的領域からの考察もなされる。脱絶滅を行うならその種への責任を負うことは理解。2022/07/28

ぽてち

21
同じ地球という星に住みながら消えていった多くの種類の動植物たち。そこに人類はどれだけの影響を与えてきたのか……。遺伝子工学の進歩で、絶滅種に似た(ここが重要)種を生み出せるかもしれないという。“De-Extinction(絶滅を覆す)”という言葉が使われている。それが可能ならば、どの種を、どのように再生するのかを考察した本である。まあロマンは措いといて、現実的にはこの技術を絶滅危惧種の救済に向けたほうが賢明だと思う。それより先に人類が絶滅しなければ、だが。2020/03/21

おーすが

10
マンモス、クァッガ、リョコウバト。絶命動物がこの世によみがった時、どんな問題が起きるか。再生されるべき種とは。どんな規制が必要か。現実に即しながら哲学や宗教にまで踏み込んで検討されており、読み応えがあった。ハイパーオブジェクトの概念が面白い。が、2度目の絶滅はやはり罪深い気持ちになりそう。2020/08/29

Hiroo Shimoda

10
科学というより哲学の本。絶滅動物を蘇らす意義、意味を考えさせられる。確かにゾウを犠牲にマンモスを蘇らせる大義とは?2020/07/02

やす

6
タイトル通り、絶滅した動物をよみがえらせていいのかを様々な角度から論じている本。 筆者の主張と自分の意見が相容れない点はあったが、内容が充実しており、非常に説得力があった。2020/04/21

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