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内容説明
多くを魅了してやまないロマンティック・コメディ。このジャンルは時代とともにいかに変化してきたか。物語のパターンの読み解き、登場人物の特徴など、その魅力の源泉に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tieckP(ティークP)
7
ロマンティック・コメディというアメリカを中心とする映画ジャンルについての紹介本。日本で言うラブコメよりは上の世代が物語の中心になることが多く、初期はドタバタ喜劇のようだったのが、世相を反映してセックスを求める男女の話になったり、妻の不倫での男の戸惑い話になったり、HIVの流行でセックスしなくなったりする。そうした歴史の流れとともにカタログ的にたくさんの映画を紹介していて、どれも見てみたいと思わされた。反面、一章の歴史紹介で作品の特徴を説明しきっているので、二章以降のテーマ別整理などは内容がほぼ重複だった。2022/10/21
kenitirokikuti
4
ざっと簡単に読んだ。ロマンティックコメディ映画≒恋愛映画である。ロマンス要素を中核に持つコメディ映画。romcomとかromedyという。日本語の「ラブコメ」は同じものを指していたはずなのだが、今は大きく意味がズレている▲社会の変化に影響を受けやすいジャンル。放蕩者が純愛に触れ会心するお話は下火となった。そのほか、必ず一組の男女がペアとなる、という定番もいまは崩れている。2020/06/09
fritzng4
2
このジャンルの映画をこよなく愛する者として無声映画時代から21世紀までのロマコメの歴史を概観できるのは有難い。知らない作品も多々あり、巻末の作品一覧も参考になる。物語のパターンを分析する二章と物語構成やキャラクターに触れる三章は、一章で蘊蓄的に語られていることの再整理という印象。新書という特性上難しかったのかもしれないが、歴史に絞って作品内容含めもっと詳細に書かれた方が意味深かったように思う。2020/09/06
minami
1
ロマンティックコメディというジャンルに絞った映画史とその分析。自分は全くそのジャンルには疎く、全体のおよそ半分を使って記されるロマンティックコメディの歴史については、知らない作品名や役者の名前が頻出するため、かなり苦戦しながら読んだのだけれど、後半の分析部分は面白かったです。(なにぶん自分に知識がないので妥当かどうかは判断できませんが…)自分の中にあった恋愛喜劇作品への偏見を修正する意味でも、読んで良かったかなと。2020/05/17
Gen Kato
1
ハリウッドの恋愛コメディ映画をざっとおさらいできる一冊。古い映画好きには嬉しい名前が次々と。最近の映画はあまり観ていないので、これを機会に観てみようかなという気にさせられました。2020/04/16