ハーパーコリンズ・ノンフィクション<br> スパイダー・ネットワーク 金融史に残る詐欺事件――LIBORスキャンダルの全内幕

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ハーパーコリンズ・ノンフィクション
スパイダー・ネットワーク 金融史に残る詐欺事件――LIBORスキャンダルの全内幕

  • ISBN:9784596551535

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内容説明

フィナンシャルタイムズ紙×マッキンゼーによる
     ベストビジネス書TOP6選出

強欲×グローバリズム
市場崩壊の陰にあった、天才トレーダーによる金利不正操作事件。
東京を舞った数千億ドルのマネーゲームと、膨張する巨額報酬の裏側とは――

2012年、元東京駐在の外資系投賢銀行トレーダー、トム・ヘイズが逮捕された。
同僚やプローカーたちと共謀し、数年にわたってLIBOR(ライボー/ロンドン銀行間取引金利)の値を不正操作した詐欺容疑で。
銀行とヘイズらが莫大な利益と報酬を手に入れた一方、世界の金融市場は破綻し、罪なき一般投資家が猛烈な打撃を受けていた――
若くして数学の才能に目覚めた英国人のトム・ヘイズは、人付き合いが苦手で、システム開発と解析に心血を注ぐ金融業界の変わり者だった。
彼はどのようにして犯罪に手を染めることになったのか。
そして、彼をとりまく業界の悪弊と強欲、腐敗の実態とは?
敏腕金融記者による圧巻のノンフィクション。

ヘイズと彼の共謀者たち――「スパイダー・ネットワーク」――を捕らえることで
明らかになったのは、近代銀行の土台を操作するスキームだけにとどまらない。
今回の事件の根幹にあるのは、金融システム、あるいは業界を常に監視するはずの
ミニマリストで腰の重い規制当局の腐敗と破綻だ。
確かにヘイズの倫理観はゆがんでいた。数字と利益に執着し、自分が成果を上げる
ために他者を道具として利用した。負けている人々は犠牲者ではなく、
食いものにされて当然のカモだと思い込んでいた。
そして調べれば調べるほど、ある意味でヘイズ自身が食いものにされた側、
金融業界全体の無秩序で無謀な振る舞いの全責任を負わされた不幸な男だと思えてきた。
                               ――本文より抜粋

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroo Shimoda

8
LIBOR不正の実態を描いたノンフィクション。指標操作で懲役14年となったトレーダー本人に取材しており、赤裸々な内容がむちゃくちゃ面白い。あまり話題になってない本だが、これはおすすめ。2020/12/10

Zing

5
LIBORスキャンダルの全貌を書いた本。 市場の闇が見えた。 1回読めばもういいかな。2021/05/06

Yuki2018

5
LIBOR操作のスキャンダルは一般的には忘れ去られたが、金融業界ではLIBOR廃止という形で影響が続く、非常に迷惑な話である。なぜそんなことになったのか理解するのに、本書は最適。LIBORを操作する手口が事細かに描写される。さらに、投資銀行・証券会社の世界、トレーダーとブローカーの関係、監督当局とはどんなものかも鮮やかに描写する面白いノンフィクション。大金を手にした銀行経営者が、責任を現場に押し付ける醜い姿には、どうしても憤りを禁じ得ない。少し長いが、特に業界関係者にはおすすめできる作品。2020/06/14

K.C.

4
ビジネスでは常識だったLIBOR。間もなく廃止されるその指標のメカニズムが壊れていく様を描いたノンフィクション。結末はいろいろな意味で残酷。コンプライアンスを生業とする自身としても複雑な気持ち。エゴと自己保身が渦巻く大作。2020/08/09

人生ゴルディアス

4
金融市場の本を好きで読んでいるのに、LIBORのことは名前しか知らず、不正操作のニュースを見た時も「ふーん」だったがこんな感じだったんだなと。そして本書の裁判シーンが始まるまでは、状況を俯瞰して見ればヘイズは報いを受け破滅すべきではと思ったろうが、捜査の過程や同じことをしていたトレーダー、把握していた上司、ブローカーなどが無罪になり、ヘイズだけが破滅したことを知ると、正しいことなのだろうか、と疑問を抱く。公平ではないように見えてしまう。リーマンの時もいったい何人が逮捕されたのだろう?2020/06/20

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