講談社文庫 朝ごとの花束 小さな童話集

著者名：立原えりか【著】

講談社（2020/03発売）

• ISBN：9784061830929

内容説明

いちごの酒、リラの木、レモンと蝶、森のお茶の会、星の小箱……など、鋭い感受性をやさしい心でつづった、小さなメルヘン童話集。毎朝、窓辺に届けられる、愛らしく清々しい花一輪のように、傷ついた心をなぐさめ、勇気や希望を起こし、また人生についてひっそりと語りかけてくれる好短編を、花束にまとめました。「朝風売ります」「記念撮影」など、朝の目覚めのようにさわやかで楽しい、いろどりもあざやかな童話８３編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[へくとぱすかる]

見開き２ページに収まる掌編童話集。すごく短いだけに、宝石のように美しい、詩のような文章。中には皮肉の効いた話もあるけれど、実に素直なメルヘンが多数。読んでいて心地いいのは、残酷な話がなくて、ほんわかした幸せな気分に包んでくれるからだろう。とはいうものの、毎回このようなストーリーを考えつくのは（ＦＭラジオの放送のために書かれたそうです）、おそらく大変な苦心があっただろう。この小さな本は、まさに作者の努力が生んだ宝石。何度も、どこからでも読み返して楽しむことができるし、座右において大切にしておきたい本。

2015/05/12

[双海（ふたみ）]

寝る前に読みました。今夜はどんな花が夢の野辺に咲くのだろう…

2014/06/10

[奥山 有為]

見開き2ページずつで1話。どこから開いても、ただひたすら幸せな読書。

2019/07/31

[ふみえ]

さらさらと読んでしまったけれど、朗読で聴いたらどんな感じかな。とても優しい作品の数々。メルヘンだった。

2020/02/29

[april]

中学生の頃読みました。 とってもかわいい、メルヘンチックなお話ばかりで、大好きでした。 最近古本で買い求め、一話一話大事に味わって読んでいます