内容説明
がん、脳卒中からアルコール依存症まで、さまざまな重い病気にかかった名医たちが選んだ「病気との向き合い方」をベテラン医療ライターがルポ。名医たちの闘病法の中に必ず読者が「これだ!」と思う療養のヒントがある。帚木蓬生氏(精神科)や『「空腹」こそ最強のクスリ』の青木厚氏も登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
柊子
15
重い本だ。病に倒れてもなお、医師であり続けたいという思いが、時に悲しく、時に熱く読み手に伝わって来る。再び医療現場に復帰できた医師もいれば、力尽きた医師もいる。「癌は多くのものを奪った。大きな夢、ありふれた夢もたくさん……一方で、病を得てからの一日一日はとても充実しており、豊かな日々だ」 58歳で逝った医師の言葉が、重いストーリーの本を、少しだけ明るくしてくれた。2020/08/13
大先生
14
重病を乗り越えて医師を続ける姿勢に勇気を貰える本でした。医者だから重病に早く気付けた!というケースもありましたが、まさか自分に限って…と検査を先送りしてしまうケースの方が多い印象です。医師とはいえ普通の人間ですから…やむを得ませんよね。ただ「アル中医師」が「アル中患者」を診るというギャグみたいなケースがあるのには正直驚きました…。断酒に成功したという話ではありますが、普通なら取材を断ると思います。個人的には医師でもアル中になるんだということでK医師から勇気を頂けましたが(笑)。2021/08/27
DEE
10
医師も人間である以上は病を得ることもあるし、その時が来れば死ぬ。この本には実際に病に罹り回復し現役復帰した医師、進行性の病と闘っている医師、そして残念ながら亡くなった医師の考え方や生き様が記されている。 病は心身の自由や他の大切な物を容赦なく奪っていくが、特に医師という立場では得るものもまた小さくないのだろう。自分がもしガンに罹ったら、やはりガンサバイバーの医師に診てもらいたいと思うし。 痛みや苦しみは体験しないと本当のところは分からない。2020/06/07
Inzaghico (Etsuko Oshita)
9
医師も人間なんだな、とあらためて思う。医師だってB型肝炎にもなれば、アルコール依存症になる。アルコール依存症になった医師には、驚いたけれど。親との関係がうまくいかず、酒に逃げた、というのは簡単だが、そこから這い上がってきた過程に頭が下がる。そして考案した「欲望充実メソッド」で、「飲酒で満たしたかった欲望は何か」を問うて、飲酒の代わりとなるものを見つけることを自分にも、周りにも実践させるようになった。彼の場合は、論文を執筆し、発表することだった。2020/05/16
まこ
7
医師でありながら病気になった人の体験記集。 臨床に戻った人、開業した人、それぞれだが「仕事をしない」という選択をした人はいない。 命ということ、仕事ということの捉え方にいい意味で影響を与える1冊になるはず。2023/07/09
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