米中貿易戦争の裏側 - 東アジアの地殻変動を読み解く

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米中貿易戦争の裏側 - 東アジアの地殻変動を読み解く

  • 著者名:遠藤誉
  • 価格 ¥1,600(本体¥1,455)
  • 毎日新聞出版(2020/03発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620326092

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内容説明

「米中貿易戦争」のカギは「5G」にある。
その5Gを制するのはアメリカか、それとも中国か。
趨勢(すうせい)を決する「周波数」と「基地局」について、「アメリカ国防報告書」は驚くべき真実を語っていた。
激化する米中対立の裏で、日韓対立が、東アジアの地殻変動を激化させている。
この展開を望んでいたのは、一体誰だったのか?
「モスクワ発の裏事情」を入手した著者が、混沌とする「米中貿易戦争」のゆくえを斬る。
〈目次(抜粋)〉
第一章乱舞する「米中露朝」、陰湿な「日韓」
一、ファーウェイ禁輸解除が前提条件だった―米中首脳会談の真実/二、グローバル経済と「中華の知恵」を読み解く/三、トランプvs.習近平、世界のリーダーにふさわしいのはどっちか?/四、トランプ電撃訪朝の裏側―地殻変動の予兆を読み解く/五、日韓険悪化が招く地殻変動―高笑いするのは習近平か:東アジアが中国の手中に落ちる「最悪のシナリオ」/ほか
第二章ファーウェイを「解剖」する
一、「改革開放の申し子」ファーウェイ誕生の秘密に迫る/二、国有企業ZTEvs.民間企業ファーウェイ/三、「ファーウェイは政府の支援を受けている」のは本当か?/四、ファーウェイと中国政府の「攻防」/CFO拘束の裏で暗躍する「謎のユダヤ人」の正体/ほか/五、5Gで世界をリードするファーウェイ
第三章米中「ハイテク覇権争い」のゆくえ―米国防報告書を読み解く
一、周波数が世界を制する―米国防総省イノベーション委員会報告書/二、中国の5Gに対して「敗北」を認めた国防報告書/三、中国政府「5Gの商業利用を許可」の衡撃「:5G関連特許」は誰が押えているのか?ほか
第四章米中インタビュー合戦
一、任正非が集団取材で語った「本音」/二、ポンペオの「ファーウェイは嘘つき」発言を検証する:中国政府によるスパイ行為の「真の実行犯」ほか/三、駐日米国大使「ファーウェイは国有企業」発言を検証する:ファーウェイの「本当の株主」は誰なのか?ほか/四、毛沢東の「農村を以て都市を包囲せよ」戦略を模倣した任正非
第五章二極化する世界
一、「ツキディデスの罠」に備えてきた中国/二、アメリカなしでも中国経済は成り立つのか:ゴールドマン・サックス100%出資を認めた中国の思惑ほか/三、「ファイブ・アイズ」の一角を崩したファーウェイ5G:ファーウェイを支援する香港華人の「正体」ほか/四、中国が胸を張る「ハイテク産業の成長ぶり」の真実/五、アメリカが「宇宙軍」を正式発足させた「真意」
第六章金融戦争に突入した米中貿易戦争
一、対中制裁関税第4弾発動&為替操作国認定の裏側/二、「金融核弾道ミサイル」米国債売却はあるのか―中国が取り得る報復措置を探る/三、「レアアース・カード」を準備する中国レアメタル禁輸でアメリカがすり寄る「驚くべき相手」ほか
第七章地殻変動と中国が抱える諸問題
一、韓国の「GSOMIA破棄」と「中露朝」のシナリオ/二、「米日豪印」対中包囲網と中露軍事連携:軍事パレードから見る中国の「ミサイル力」ほか/三、米中金融戦争と「国内問題」の真相/四、燃え上がる「香港デモ」と「台湾問題」の行方「:香港最高裁判所の裁判官は17人中15人が外国人」という「盲点」ほか/五、「米中二極化」のカギを握る日本「:日中友好ムード」が想起させる「かつての大失敗」/ほか

目次

第一章乱舞する「米中露朝」、陰湿な「日韓」
第二章ファーウェイを「解剖」する
第三章米中「ハイテク覇権争い」のゆくえ―米国防報告書を読み解く
第四章米中インタビュー合戦
第五章二極化する世界
第六章金融戦争に突入した米中貿易戦争
第七章地殻変動と中国が抱える諸問題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

出世八五郎

12
初版2019年11月。判断決定の早い中華皇帝と議会を持つ自由主義の米帝では中華皇帝の方が強い(?)。中国は長い年月で世界戦略を考えるが米帝は大統領任期期間しかない。侮れず完敗な気分。巷では中国軽視論的なものが多いが著者は違う。中国に対する違う側面を教えてくれる貴重な論客。ホォーウェイは民間企業であり5G競争では、高周波数を軸とする米国と違い、中国は低周波数特許シェアが多く、性能的にも軍配は見えている。米帝が押され気味でも日本には中国に対する矜持を持って欲しい。2020/03/28

Hatann

7
日本のマスコミ・ジャーナリストはしばしば歪んだ権力闘争史観で現象を解釈しており、結果として日本の国民を誤導していると指摘する。ファーウエイが共産党又は人民解放軍に繋がっているという言説はその典型である。5Gの開発競争で後手をとった米国は貿易戦争で牽制するしかないほど追い込まれている。最近の日本は、韓国との関係を悪化させて結果として日米韓の軍事的な枠組みに楔を打つなど、中国に利する行動をとっている。東アジアの地殻変動を含めた今後の米中二極化の世界で日本の立ち回り方が問われる。著者の合理的な推論が心地よい。2020/02/28

ちんれん

4
間の問題に触れていい刺激になった。米中と言いながらも、米中韓日について東アジア全体の18、19年の関係がわかり易くまとまっている。5Gの丁寧な説明や、Huaweiが完全な民間企業である点についてはものすごく勉強になった。2020/02/07

都人

3
示唆に富んだ本だ。著者によれば、トランプ大統領の一国主義が中国を世界の盟主に押し上げる一助になっている。ファーウエイは中国の国有企業ではない。など物の見方が面白い。2020/03/13

つかはらあつし

2
相変わらずの鋭さ。 志の高さ、執念の深さ。 遠藤さん特有の観点は理解しつつ、それでもなお感動に値する洞察をありがとうございました。2020/02/16

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