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内容説明
なぜ人の気持ちがわからない人は結局、損をするのか?
なぜ人間は効率やお金を重視しない行動をとるのか?
義理「業績を上げたければ、社長が入社面接でウナギを奢ろう」
嫉妬「社内の給与格差を大きくすると、かえってやる気は下がる」
幸福感「きっちり分業して喧嘩の少ない夫婦は、幸福度が低い」
ロジカルで合理的な人がはまる落し穴が見える!
ビジネスでも家庭でも使える最先端経済学の教え
一見、不合理な人間行動を、気鋭の経済学者が「共感」「信頼」「嫉妬」「利他」「幸福感」に注目してデータ分析する。
【推薦の言葉】
「こんなに面白く、人情味あふれた分かりやすい経済学の本は読んだことがない。
本書の内容を誰かに話したくなる人が続出するだろう」大竹文雄
目次
はじめに
第1章 甲子園高校野球は、なぜ全試合テレビ放送されるのか?
第2章 義理と人情にもお国柄があるのだろうか?
第3章 社長がウナギを入社志望者に奢ることが経営の極意である
第4章 女性の担任クラスになった人は、どんな大人になる?
第5章 専業主婦家庭で夫婦喧嘩が少ないと危険な理由
おわりに
謝辞
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
68
テーマは面白い。「日常の中で、人情を理解することは重要であり、経済活動をする上でも鍵となる」という「はしがき」もいい。でも、本文はグダグダ。プロ野球・音楽・宝塚・競艇・小学校の担任・結婚など余りにも多様な話題が散漫し、しかも、居酒屋談義の域を出ない内容。仮説の分析にも説得力は乏しい。社会的な「義理と人情」が、真心としての愛や信条と混用されているのも不満だ。そもそも、義理や人情を「経済学」という枠組みの中に組み込もうとすること自体が、人に対する冒涜であり、経済学者の思い上がりではないかと感じてしまう。2021/02/06
さきん
26
義理と人情を経済学の観点から分析するという、いかにも日本っぽい国柄が出てくるような内容。プロ野球へなぜ人々は観戦しにいくのか、女性が担任であることの男子への影響、グローバル化が進むと、盆踊りが消えていくのかなど。財政政策に関しては、人情論で語っていて腑に落ちない。2020/05/02
スプリント
17
切り口が面白い。 2020/12/13
紫の煙
12
世の中の様々な事象を、人間心理に起因することとして、経済学に結びつけようとする。自分の利益のみを考える経済学では説明できない事柄は、義理人情から説明できるとするが、無理矢理感あり。というか、人とはそういうものでしょで片付きそう。2021/04/08
チャー
8
経済学を人の心理の面から追求・分析した著者が、不合理なのにあえてその行動をとってしまう原因を綴った本。理屈では無く人間の自然な心理に焦点を当て、明らかに合理的でない選択をしてしまう状況に働く要因を分析している。共感、信頼、利他という心理的な感情が働いた際に、人は自身の欲望を抑え利己的な行動では無くそれらのために選択する。経済予想が結果として異なる方向へ向かう背景がすんなりと理解でき、大いに納得する内容です。(例え不合理だとしても)顔の見える範囲で助け合うことの何が悪いのだろう、という指摘が印象的でした。2020/10/18