内容説明
近代建築&政治の裏には、深いドラマがある!
レトロ建築、近代政治から、オリンピック、万博を見すえた未来への展望まで。
●建築界には維新の負け組が多い
●医療のための海水浴場として開発された大磯
●眺めの良い場所は権力者や金持ちが独占
●明治の元勲はみなEXILE(流浪者)だった
●アメリカの意向で壊された浦上天主堂
●統一性、秩序的な美に欠ける東京の街
●都市を変えたオリンピックと変えなかった万博
目次
まえがき 奈良岡聰智
第1章 日本の近代建築の進化~明治・大正・昭和(戦前)~
第2章 明治の政治家が発見した「湘南」リゾート~大磯の別荘群~
第3章 「復興」から「成熟」へ~昭和(戦後)・平成~
第4章 オリンピックと万博~都市をリフォームする時代へ~
あとがき 門井慶喜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高橋 (犬塚)裕道
7
星4。滅茶苦茶面白かった。本当に誰かに教えたくなる話だ!2024/10/22
SK
4
41*面白くなかった・・・。門井氏の「平成、令和の時代はもはや思想の時代ではありません」(P.118)という認識は、的外れすぎでは。これほど右派的イデオロギーが蔓延しているというのに。奈良岡氏の「ところが今、国会にデモや抗議に来る人はあまりいません」(P.169)って、現状認識もおかしい。「野党は政権につく見込みがほとんどない。相変わらず弱体な状況で、石を投げる討論を繰り返しているわけです」(P.177)という発言からも、この人ぜったい国会中継を観てないでしょ。こんなんで日本近代政治外交史の専門家なの??2021/02/15
funkypunkyempty
3
★★★★ 対談形式で堅苦しくないが、切り口が新鮮で面白い。いいっすねぇ。2020/06/24
keisuke
3
本当に門井慶喜は建築が好きなんだな。「東京、はじまる」を読んでおいて良かった。2020/03/24
A.KI.
2
「家康、江戸を建てる」「屋根をかける人」の小説家・門井慶喜と、歴史研究家の奈良岡聰智の対談形式で語られる明治から大正、昭和、平成の建築の変遷についてなど。大磯が戦前政治家たちの邸宅が並んでいた場所だったとは知らず、残っている建物を見に行きたくなりました。相続税の高さゆえに古い建物が手放され、ひいては街並みの保全につながらなかったなど、言われてみれば確かに…なことがあれこれ。門井さんの「東京、はじまる」も早く読みたい。2020/05/01