中公選書<br> 〈嘘〉の政治史 生真面目な社会の不真面目な政治

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

中公選書
〈嘘〉の政治史 生真面目な社会の不真面目な政治

  • 著者名:五百旗頭薫【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 中央公論新社(2020/03発売)
  • 夏休みスタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/20)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121101051

ファイル: /

内容説明

政治に〈嘘〉がつきものなのはなぜか。絶対の権力というものがあるとすれば、嘘はいらない。それなりの反対勢力野党や異議申し立てがあるからこそ、それを迂回するために嘘が必要となり、反対する野党や異議申し立ての側も、権力と闘うために嘘を武器にするのだ。もちろん嘘には害があり、特に危険な嘘もある。世界中に嘘が横行する今、近現代の日本の経験は、嘘を減らし、嘘を生き延びるための教訓への対応策と対抗策の格好の素材となるはずだ。複数政党政治が成立するための条件と地域社会のあるべき未来像も、そこから見えてくる。

目次

はじめに
Ⅰ 〈嘘〉の起源――生真面目な社会

 歴史をとらえる

第1章 職分から政党への五〇〇年

Ⅱ レトリックの効用――〈嘘〉の明治史

 横着な〈嘘〉への対処法

第2章 福地櫻痴の挑戦

第3章 循環の観念

第4章 五/七/五で嘘を切る


Ⅲ 野党 存続の条件

 政党の〈嘘〉の功罪

第5章 複数政党政治を支える嘘


Ⅳ 地方統治の作法

〈嘘〉のある号令と、呼応する人々

第6章 人類を鼓舞してきたもの

第7章 受益と負担の均衡を求めて――近現代日本の地域社会


補章 昆虫化日本 越冬始末

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

42
日本政治外交史家が、生真面目な職分社会を乗り越える過程で政党が生まれ、不真面目な政治に帰結したとして近現代日本政治を分析。横着な嘘と必死の嘘のうち前者を止めようとした例として、官有物払下げに係る福地櫻痴らの民権派新聞による非難を挙げる。自由党系に対抗した進歩党系については、官僚派と党人派の間の矛盾を調整した犬養毅と安達謙蔵に焦点を当てる。地域社会については、日露戦争後の地方改良運動を、受益の展望なき篤志家等による負担を求めた例として紹介し、戦後の新生活運動に至る系譜を分析。政治を観察する視点として示唆的。2026/06/23

koji

16
週刊東洋経済の著者インタビューを見て図書館で借りました。始めに断っておくと、題名から興味を覚える人は多いと思いますが、文体にクセがあり、取り上げる題材が馴染みにくい明治時代の政治・政党の周縁状況が中心で、読む人を選んでしまうと感じました。唯主題は的確です。嘘には「必死の嘘」と「横着な嘘」があり、特に問題は後者とみること。見る人が見れば分かるが、語る人に権勢があるため公に罷り通ってしまう嘘。日本は、横着な嘘の弊害が他国に比べ大きく必死の嘘に変化しやすいと言います。それへの著者の処方箋はレトリック。ここは同感2020/05/31

politics

5
近代日本政治史における「嘘」について政党政治家や政治小説など多彩な文脈から読み取っていく一冊。正直やや難解な印象ではあるものの、内容は面白かった。特に議論の前提となる部分で職分、結社、政党と発展していくとの指摘は、やや強引に感じる部分もあったが、興味深い。進歩党系政治家の比較部分や地方自治の章などは現代の政治にも活かせる内容があるものと思う。2020/08/23

バルジ

3
ちょっと抽象的というのが正直な感想。「嘘」を軸にその「嘘」が横行する政治を歴史的に俯瞰している。第5章の犬養毅と安達謙蔵の対比列伝が個人的に好きな部分。同じ進歩党系として政治キャリアをスタートさせた犬養と安達だが、その後小政党の領袖として時に政策より政治的打算を全面に出した犬養と、大政党の党人派として党務に精励した安達の姿が交錯していて面白い。2020/03/22

kocho

1
最後の地方の負担と受益の話が面白い。2025/08/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15400377
  • ご注意事項

最近チェックした商品