内容説明
神道という言葉が信仰・宗教を指すようになるのは中世であり、仏教の一派ではない独立した神道流派は応仁期の吉田神道に始まる。神仏習合や密教、当時渡来した禅思想を基に続々と神道書が編まれ、神と仏を巡る多様な解釈が生み出された。『古今和歌集』注釈や能などの文芸世界とも相互作用を起こし、神道は豊穣な中世文化の一翼を担っていく。成立時から融通無碍に変化し続けた神道の本質とは何か。最新の研究からその姿に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
非実在の構想
4
吉田神道の世界観に魅せられた。兼倶が自ら捏造した経典を二十年にわたって読誦し続けたことや、心仏及衆生是三無差別とは国常立であるという考えに妙に惹かれる。2020/03/18
Go Extreme
1
中世神道の特徴: 神道と仏教習合 天照大神 伊勢神宮 大日如来 神々の多様性 地域性 神社 祭りと儀式 神仏習合 社会的役割: 神道と政治の関係 神道の役割 国家の正当性 信仰体系の変遷 社会的な結びつきと影響 文化的な表現 共同体意識の形成 主要事例: 天照大神信仰の変容 参詣と参宮 僧侶の役割 夢告と観想 神秘的体験 社参作法 神道と仏教の融合 神々との交信 精神的成長 吉田兼倶: 神道の独立性 民族主義 神道と日本文化 教義と儀礼 祭りの重要性 教育による普及 近世の神道形成 文化的影響 伝統の継承2025/03/13
akuragitatata
1
めちゃくちゃ面白い。中世における秘伝と神道の世界を縦横無尽にかけめぐる好著2021/08/30
maqiso
1
神道は中世に仏教の一流派から分かれて成立した。神仏習合によって神が心にいるという概念ができ、伊勢神宮が胎蔵界・金剛界に比されて僧侶に参詣されていた。吉田兼倶が偽作した神経を写経していたり、和歌への荒唐無稽な注釈が秘伝とされたりしているのが面白い。各章の統一がなくてやや読みにくい。2020/07/15
ちはなゆ
0
中世日本で神道が形成された論理や発想を、軸となる中世日本紀や神道書を緻密に検証して明らかにした書籍。すでに刊行された論文をまとめたものであり、総論的な章と各論に分かれる。宗教史、中世文化を考える上で必読と思われ、総論だけでも読んだ方が中世の理解が深まると感じる。吉田神道の宗教史上の位置は、想像以上に高いものがある。神道流派についても、もっと知りたいという思いが掻き立てられた。著者の本領が発揮された良書。神道書は近年さまざま見出だされているが、若手はこうした史料にどう向き合っているのか少し気になった。2021/10/20
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