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内容説明
付加価値ある旅行とは何か? どのようにすれば「観光」と「観光地」は再生できるのか? 著者が実際に日本各地を旅行し、歩き、感じた体験の積み重ねを整理、分析したものに豊富な資料と統計を加え、「観光」の本質にさまざまな角度から迫る。多くの実例を引き、これを読むことで、読者はさながら、各地を旅行している気分になり、その土地の息遣いが感じ取れる。観光に関心ある人、観光の振興によって地域の活性化を目指そうとしている人必読の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
4
所謂「観光」本は数々あれど、これほど観光を多面的に分析した本は見当たりません。伊勢、長浜、ハウステンボス、TDL、由布院、加賀屋、稲取、黒川温泉等具体例も豊富で興味をそそられますが、それ以上に観光政策の「憲法」とも言える「観光立国推進基本法」の前文に謳われている理念に「日本らしさを追求する志と誇り」を感じました。また観光を観光地と観光施設そして人的要素のバランスと捉える著者の感覚にも共感しました。結局日本の観光は、する側は「ときめき」ですが、受ける側は「もてなし」で、両者のバランスが支えているのでしょう。2013/07/02
茶釜
2
「観光とは、訪れる人に"ときめき"の感情を起こさせるものでなくてはならない。」「今の自分との関係およびそこを旅行することの意味が重要。つまりは観光地には鮮度が必要なのである。」う〜ん、言える。寄せ集め、総花的な観光キャンペーンは反省すべし。2014/03/04