内容説明
本書は、世界中の主な大宗教として、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教の五つを取り上げます。
宗教の世界は、歴史の蓄積によるたくさんの言葉、概念、人名などの固有名、特殊な用語にあふれています。
しかし、本質的にはかならずしも必要とはいえない情報も多いものです。
本書では必要最小限の解説と、「要するにどういうことか」を解説することを心がけました。
そして、さまざまな宗教を比較して考え、本質に切り込んだ宗教論を解説しています。
コンパクトながらも重点を整理した本書をお読みになれば、宗教の発する諸情報の迷宮に踏み迷う心配はなくなると思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
155
信仰する積もりは無いけど、宗教について知っておきたい人向け。コンセプトにドンピシャにハマりました。これで完璧とは思いませんが、概観を眺めるには丁度良い。例えにスターウォーズや千と千尋を当ててみたりと堅くない。読者への配慮かと。宗教って胡散臭ささもあるし、(表向き?)闘争の火種にもなっているし、科学を理不尽に弾圧する事もあったし、関心の外側にあったんだ。でも、ふとそうじゃあかんと思ったのさ。この本を指南役に、更に別の本で、気になる宗教と文化、社会の仕組みを探ってみよう。✧ ٩( ๑•̀o•́๑ )و。2021/01/21
スター
29
わかりやすく読みやすかった。コンパクトにまとまっている。2024/06/02
haruka
25
5大宗教を包括的に学ぶためのコンパクトな入門書。学生の頃、宗教なんて戦争の種だし非合理的で嘘ばかり、なぜ存在する?と思っていた。聖書の講義で、神の存在を根拠なしにただ信じろと言われてもできません!とレポートに書きCを取ったこともある。だが人間はとんでもなくファンタジーが好きで、神秘的な物語を信じる生き物だからこそ、宗教はとても合理的なものだったんだということが理解できた。同じ物語を信じ、人々の熱量を高めることで、文化や慈悲の心を何百年も守ろうとする、当時としては超合理的な方法だったのだと。キリスト教は特に2024/01/07
速読おやじ
18
実家は浄土真宗で、お寺の住職とも知り合いで小さい頃からお寺は身近にあった。とはいえ、キリスト教の教会でお祈りするのに何の抵抗もなく、どちらかというと無宗教の範疇に入るのだろう。最終章で宗教の役割について触れている。文化の基層をなすという考え方は納得。経典は忘れていても、基本的な考え方は至る所で刷り込まれているのだと思う。また欲望は本質的な解決にはならないという宗教の洞察は現代でこそ意味がある。地球環境問題は意外とこういう考えを共有することから解決の糸口になるのかもしれない。 2020/11/04
たくや
16
あっさりシンプルめの解説書。一神教か否か、戒律的か否か、正教分離か否か、輪廻転生か否かと各宗教の特徴の整理ができた。前提知識が浅いためか、仏教が一番難解に感じた。次は仏教の本を読もう。無宗教への理解の必要性が述べられていた本は初めてで、これまで見落としていた視点だった。2024/07/24
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