内容説明
現在、学校現場で実際に取り組まれているICTを利用・活用した読み書き支援の事例を紹介しつつ、「障害者差別解消法」の施行により必要となった「合理的配慮」の考え方をもとに、指導・支援の場で、ICTをどう取り入れていけば良いかについて、合意的配慮を受けるためのアセスメントなども含めて具体的に解説する1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう
7
学ぶ権利と合理的配慮を根拠となる法令や指針を示して解説するだけでなく、単なる学習機会の保障にとどまらないICT利用による学習の構築の仕方やその課題を事例を交えて紹介(詳解)している。「障害のある児童生徒の背景には、周囲の人から受ける期待が低い(Burgstahler)p.14」の指摘通り、ICTツールを与えてお終いになってはいなだろうか。2024/01/10
U-Tchallenge
2
GIGAスクール構想により一人1台端末が整備されるようになった。それを活用し、指導・支援を行っている。そのことについて確認したく再読。著者の熱い思いが込められているな、というのが率直な感想である。教科書を読む、ノートに書くという一般的な方法がフイットしない子が一定数いる。その子をどうにかしてフイットさせるだけでなく、ICT機器を使いその子に合う方法を模索していく必要性がある。この動きはこれからますます加速するだろう。今こそ学び考えておかないといけないことだ、と改めて思った。2021/11/06
U-Tchallenge
1
読み書きに困難を抱えている者に、ICTを利用して支援するということについて書かれた一冊。読み書きに困難を抱えていると、教育という場では多くの困難に直面する。読み書きがほとんどを占めている、と言っても過言ではない。だからこそ、支援が必要になる。そして、そこでの支援はICTを利用することが有効になることが多い。GIGAスクール構想により一人1台端末が整備されるようになった。だからこそ、ICTによる読み書き支援というものを積極的に取り組んでいかないといけないのではないだろうか。今だからこそ読みたい一冊である。2021/05/23