内容説明
三億年前。超大陸。壁。
無限の書物。無数の流星・・・
「すべてを見せてあげる。だから――」
現代文学の極北に昇りつめ、
著者の一到達点を示す、
至高の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
71
3億年前が舞台で、科学的には人間など生まれていない世界に帝国があるというトンデモ設定。もちろん、アダムとイブは、この時点からは未来の話なのだが、この国には未来図書館があり、登場人物たちは何故か未来に詳しい。聖書あり、物理学あり。何よりも、皇帝キイチの性行為。キイチは、プラズマか。色とりどりの妻(たち)は、それによって突き動かされた光の粒子か。帝国の名前はミスボラで、詩と合わさって、みすぼらし。この不思議な世界観に引っ張られ一気読み。2020/06/06
ヘラジカ
59
著者初読み。芥川賞受賞作すら読んだことがない。架空の帝国を舞台にした壮大な幻想小説ではあるが、その面白さは荒唐無稽な設定(超大陸と壁、時空を超越した図書館、ジェンダーロールの逆転した社会等々)だけに留まらない。言うまでもなく無能の王、主人公キイチの心情描写がこの小説における一つの娯楽性を形作っている。難読漢字が頻繁に使われるやや厳めしい文体に反して、語り手の性格や心理は冴えない男子学生そのもの。メタフィクションめいた文章に時たま白けはしても、そのギャップが中盤からは癖になった。マゾ小説として読むのが吉か。2020/03/28
ぐうぐう
24
花村萬月の新作は三億年前、超大陸に存在した帝国が舞台だ。南北二万キロの長さを誇るミスボラ帝国だが、東西の幅はたったの五キロしかない。このふざけ過ぎた設定を前提にしながらも、花村萬月はクソ真面目な表情をまるで崩さず、皇帝キイチの日常を綴っていく。のも束の間、帝国の興亡、あるいは皇帝という地位の孤独を装った物語を、キイチの性的コンプレックスへと矮小化させていくのだ。(つづく)2020/05/24
terukravitz
3
図書館本★☆☆☆☆2020/06/24
ケロたん
3
これ、面白いのか?と思いつつ読み続けるうちに、ジェノサイド、大滅亡などとエロが絡んで一気読み。2020/05/27




