日本のピアノ100年:ピアノづくりに賭けた人々

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日本のピアノ100年:ピアノづくりに賭けた人々

  • 著者名:前間孝則/岩野裕一
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 草思社(2020/03発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/28)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794224293

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内容説明

明治33年(1900年)1月、日本楽器は国産第一号となる簡素なアップライトピアノを完成させた。
まだ欧米には及ぶべくもなかった日本のピアノではあったが、大戦後、状況は一変する。高度成長で勢いを得たピアノ・メーカーは新たなコンサート・グランド・ピアノの開発に情熱を傾ける。
そして、リヒテルやグールドなど世界の名演奏家が愛用するピアノを生み出し、ついに日本を世界頂点のピアノ王国へと押し上げたのである―。
誕生から100年間のピアノづくりに情熱を傾けた人々の姿を通して、日本の「ものづくり」の軌跡を見事に描き上げたノンフィクション作品。
第18回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひでお

4
最初はもう少し音楽とピアノの関係の話かなと思っていたのですが、どちらかというと、ヤマハの企業史のような作品でした。ヤマハのピアノはスタインウェイなどにくらべて明るい音色があるように思いますが、この独特の音が作られるまでに企業として多くの試練があったことを知りました。音へのこだわりだけでは企業としては存続できない、ピアノ産業についても少し考えさせられます。2020/08/23

デューク

3
「日本におけるピアノづくりの歩みは、単なる”モノづくり”の次元を超えて、西洋への同化と超克という、我が国の近代が抱えてきたテーマと密接に関わりあってきた」。そう語る筆者による、日本のピアノづくり100年の歴史。 本書で繰り返し述べられているのが、大量生産される「工業製品」と、職人が手作りする「工芸品」や「楽器」とは違うということ。ピアノ産業が辿ってきた道と、直面する課題とは、多くの人々のヒントとなるはず。おすすめ2020/12/25

拡がる読書会@大阪

2
日本の物作りの技術者の熱いお話。 今や日本製のピアノは世界的大舞台にでも使われるまでに至るまでになっていますが、元はピアノは海外のものですから、それを日本で作るには色んな苦労があったそうで。 戦前の話と戦後の話で分かれており、戦争というものは日本のものづくり環境に大きな変化が起こったようです。 https://note.com/sharebookworld/n/ncce9e2d35b382024/02/11

ひろただでござる

1
その構造のメカニカルな興味から日本のピアノ製造が始まり、とにかく儲かれば良いという過程を経て感動を呼ぶ音楽を奏でられる製品を作り上げられるまでになる物語。昔使っていたROLEXのピアノが梅雨時にハンマーが戻らなくなり修理に出すと「レンナーのハンマーが日本の梅雨に対応していない」と言われ大量の乾燥剤をピアノの中に入れた事があるので自分の中でピアノは「工業製品」。グールド最後のゴルドベルグはヤマハCFを使ったという音楽雑誌の記事を「誤植やろ!?」と思ったくらいビックリしたスタインウェイ礼賛の若い頃…2021/10/19

うーちゃん

1
静岡に引っ越し、国産のピアノは100%静岡県で製造されていることを知った。浜松の国際コンクールをモデルにした「蜜蜂と遠雷」を読んだこともあり、このノンフィクションを手に取った。想像以上に面白かった。浜松の小学校にあったオルガンが壊れ、手先の器用な山葉さんが分解して構造を調べて修理したのが、ピアノ国産化のきっかけだった。それは知っていたが、山葉さんは元武士でたまたま浜松にいただけだとか、最盛期には宇都宮から大阪までピアノメーカーが散らばっていたことなど知らない史実がたくさん。文章も平易で実にタメになった。2020/04/26

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