- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
1927年、内モンゴル・オルドスにチンギス・ハーンの血を受け継ぐ最後の王女スチンカンルが生まれた。
17歳の冬、父の従者だったボロルダイと結婚し、一人息子に恵まれて穏やかに暮らしていたが、中華人民共和国建国後、その人生に暗雲が立ち込める。
スチンカンルは反革命分子のレッテルを貼られ、使役に駆り出され、祖先を祀る聖地を開墾する屈辱に甘んじなければならなかった。
そして、あの文化大革命が始まる―。
著者の楊海英氏自身も内モンゴル・オルドスの出身。
中国で現在もなお続く苛烈な民族問題の知られざる実態を、激動を生き抜いた女性の半生を通じて描きあげた迫真のドキュメンタリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ののまる
10
文化大革命時に漢族も酷い目にあったからみんな同じだ、と言う人がいるけど、モンゴルもチベットもウイグルも、その前からとっくにジェノサイドの対象となっている。2020/12/03
うたまる
1
「王侯貴族を打倒しよう!スチンカンルとボロルダイを打倒しよう!」……チンギス・ハーンの末裔、王女スチンカンルと中国の内モンゴル支配を描くノンフィクション。ソ連やユーゴスラビアと同じように、中国も行き詰った時には民族単位に国が分裂するだろう。同じ国民としての共通体験やノスタルジーがあってさえそうなのに、これだけの蛮行を積み重ねてきたなら尚更だ。確かに大躍進や文化大革命は漢民族をも苦しめた。しかしモンゴル人はそれに加え民族浄化や文化抹殺まで受けたのだ。中国にとって幸いなのは、諸外国がモンゴル人に無関心なこと。2026/08/06
西本邦明
1
歴史小説と言うよりは、学術書と言う趣きが強い作品。 彼女の半生の事を書く中に、当時の中国の動きや著者の主観が散りばめられており、もう少し彼女の事を深く書いて欲しかったと感じる作品でした。 モンゴルに興味が強い方なら良いのでしょうが、少しガッカリさせられる作品でした。2026/07/26
でろり~ん
0
モンゴルが少数民族だっていうこと自体、ショッキングな事実でした。チンギス・ハーンの幻影がそう思わせていたってことなのかもです。中華思想って困ったもんだとはいいながら、日本も含めて、どこの国にでもある感覚なのかもですけどねえ。この本を読み始めてからエリザベス2世が死去。時代は常にうごいているんですねえ。2022/09/21




