ハヤカワ文庫NF<br> ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ

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ハヤカワ文庫NF
ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ

  • 著者名:マーク・チャンギージー【著】/柴田裕之【訳】
  • 価格 ¥1,166(本体¥1,060)
  • 早川書房(2020/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150505554

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内容説明

私たちの目は、人の心を読み、物体の向こう側を透視し、未来を予見し、死者の思考を観ている――各界絶賛! 人類史を覆す、視覚科学の冒険。ヒトの目が持つ4つの超人的能力を検証し、人々の想像をかき立てる、精緻かつ大胆な仮説を提唱。かつてない興奮と発見を多分野へもたらした革命的一冊が、待望の文庫化! 解説/石田英敬

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里愛乍

50
目が前についている理由は、前へ前へと進むためではなかったんですね(名台詞。つくづく『ドラえもん』は偉大)人類の視覚能力を「テレパシー」「透視」「未来予見」「霊読」として章題をあげ、ユーモアを交えた言い回しで専門外の読者を置いていく事なく、非常に面白く読みました。中でも言葉を耳ではなく視覚から説いている第4章は興味深く、これまで目にしたこともなかったので新鮮でした。「視覚言語学」か…覚えておこうと思います。2020/11/10

ミライ

38
理論神経科学者のマーク・チャンギージーが、人の「目(視覚科学)」に関する独自考察を論じた一冊。感情を読むテレパシーの力、未来を透視し予見するする能力、人が文字をうまく処理できる理由だったり、人の視覚が持つ「力」が写真・図解を交えて大胆な仮説をもとに語られる。第2章の透視能力の部分、結構簡単に実践できる内容で、ゲームの画面を交えてシンプルに(透視の力の)説明がされていて、こういう仮説を読んでいると科学は本当に面白いと感じれる。2020/03/18

泰然

35
脳神経科学の本にして、自己探索に繋がる斬新な一冊。ビジネスの現場や社会活動で最近何かと話題になりやすい「認知バイアスの理論」。情報収集し、引き出しをし、評価し、意思決定するプロセスは何かと知る機会が増えた気もするが、逆に認知のスタート地点の視覚の理論はどうか?本書はヒトの目には4つの超人的な能力があるとし、国際的な学術論文を元に話は進む。エンタメの要素が冒頭にあるので、若干不安になる向きもあるだろうが最後は「ガッテン!」。先の見通せない時代において、視覚の能力を通しての自己理解は明日への武器になるだろう。2020/05/07

かんやん

31
①人の色覚はなぜ四原色(赤-緑と青-黄系)のスペクトルなのか?顔が柔毛に覆われた原猿は、青-黄の二色型の色覚を持ち、新世界猿の多くは雌のみに色覚がある。顔の肌が剥き出しになった旧世界猿にとって、相手の顔色(ヘモグロビン濃度や酸素飽和度によって変わる)を読み取る能力に淘汰圧があったという説。つまり、夕日、ルビー、てんとう虫は違っているのに、皆んな赤に見えるのは進化の副産物(顔色を読み取る能力の反映)。網膜の錐状体に見分けられないだけ。人は色という虚構を通して世界を見ている。②目が顔の前面にあるのはなぜか?2021/04/27

わたなべよしお

31
 とても刺激的で、それこそ目を見開かせる。ヒトは、1.なぜ色を見分けられるのか、2.なぜ目が二つ前方を見るように付いているのか、3.なぜ、錯視があるのか、までは唸らせる論理の展開だ。ただ、4.視覚と文字のところはストンと落ちなかった。読む価値のある本だが、ちょっと無駄口が多すぎて、読みにくい。もっとストレートに真摯に書いた方が僕は好きだ。特に4.は言語、文字文化の成立に関する基礎的、根底的な理論なので。2020/05/31

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