内容説明
『學藝員9010』と称する人物が、ウェブ上に爆破予告を投稿した。猶予は9時間。火薬探知犬と盲導犬を左右に司どる爆弾処理班のエース『両犬あざな』こと扉井あざなが捜査を進める中、容疑者となった隠館厄介の依頼により、忘却探偵・掟上今日子も参戦するが――。
忘却探偵の最速の推理をもってしても、このタイムリミットには間に合わない!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
335
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第一弾です。西尾 維新は、新作中心に読んでいる作家です。読み続けて忘却探偵シリーズも第12弾まで来ました。設計図なので、掟上今日子の人生設計かと思いきや、スケールの大きいアクションミステリでした。掟上今日子が白バイを飛ばすとは思いませんでした。著者は、掟上今日子の秘密を明かす気は当面なさそうで、少なくとも後2作は続きそうです。2020/04/13
寂しがり屋の狼さん
126
一度寝ると、それまでの事を忘れてしまう忘却探偵『掟上今日子』故に起きている間に事件を解決してしまう最速の探偵。推理小説は久しぶり?余り読まないです(*^.^*)設定が面白そうで期待もあったけど…もう少し難しい謎解きなどがあると良かったなあ(*^^*)2020/04/29
さくらさくら
93
今巻も冤罪体質の隠舘厄介くんが駐車場爆破の犯人として疑われる事から始まる物語。厄介くん頑張ってるし、皆頑張ってる巻。面白かったしサクッと読める。しかし、そろそろ何で今日子さんが忘却探偵になったのか?等々の謎を少しでも良いから明かして欲しいなぁ〜(*´▽`*)2020/10/26
りんご
84
忘却探偵シリーズはミステリーとしては珍しく、ワイダニットに焦点をあてているものが多い。なかでも今回は犯人の視点をいれながらも、犯人の動機を探っていくという試みが新しくて面白い。犯人の動機は意外なもので驚いた。今回の犯人の動機にはつい共感してしまうところもあったので、最後のオチがなんだかじんわりときた。探偵が八面六臂の大活躍するのではなく、最後はあくまで犯人の身の回りの人が事件を解決させるこのオチが好きだ。そしてようやく次が五線譜だそうなので、続きが気になる。2020/04/03
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
66
(2023-73)【図書館本】忘却探偵シリーズ第12弾。「學藝員9010」を名乗る人物にWeb上に投稿された美術館の爆破予告。例によって冤罪体質の隠館厄介が容疑者と間違われ、彼の依頼で爆弾処理班のエース扉井と捜査を進めることになった掟上今日子。今回は長編、意外な犯人と犯罪を起こした動機が切ない。このシリーズは当たりハズレがあるが、今回はシリーズの中でいちばん面白かった。厄介さんの活躍もグッジョブです。★★★★2023/07/15