小学館文庫<br> 北前船用心棒 赤穂ノ湊 犬侍見参

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小学館文庫
北前船用心棒 赤穂ノ湊 犬侍見参

  • 著者名:赤神諒【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 小学館(2020/03発売)
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  • ISBN:9784094067491

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内容説明

塩の浜を血に染めた犬侍の凄絶な立ち合い!

元禄14年春、播州赤穂に向け、摂津を出港する千石船があった。船の名は蓬莱丸、乗組員は素性の知れない面々ばかりで、白い柴犬を連れた千日前伊十郎と名乗る犬侍まで乗り込んでいる。生類憐みの令のもと、お犬様を手にかければ首が飛ぶ。打擲できない犬を従えた犬侍は最強の用心棒だった。

息が詰まるようなご時世に、将軍交代を望む声が出始める。候補は二人、紀伊國屋文左衛門が推す紀伊藩主綱教と大坂の豪商・三代目鴻池善右衛門がよしとする甲府藩主綱重だ。一方、伊十郎と二人、赤穂に先乗りした蓬莱丸の炊・権左は、次席家老・大野九郎兵衛に体よくあしらわれていたが、伊十郎の人柄に魅了された筆頭家老・大石内蔵助の妻りくのとりなしで、ようやく二家老の信頼を取り付ける。

胸襟を開いた大石によれば、松の廊下の刃傷事件の背後で糸を引いていたのは犬侍だという。塩受け取りの当日、潮が満ち始めた塩田の浜に甲斐犬を従えた犬侍・黒虎毛が立ち塞がる。身構える柴犬シロ。得意の石つぶてを握りしめる権左。ついに、伊十郎の龍王剣音無しの秘太刀が虚空に舞った。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サケ太

20
生類憐みの令によって歪んだ世で、犬を斬り殺すという選択をせねばならなかった、少年。長じて犬侍となった彼は、赤穂藩改易に関する陰謀に巻きこまれる。赤穂事件、その中でも、松の廊下の刃傷から改易に至る騒動を描いているのが新鮮に感じた。“昼行燈”大石内蔵助だけではなく“夏火鉢”大野九郎兵衛が重要人物として登場しているのも面白かった。そして、手に汗握る犬とともに繰りひろげられる剣戟シーン。大きな力を思い知った二人と二匹の今後の活躍が気になる。2020/03/12

のりべぇ

2
元禄十四年、犬を従える犬侍・千日前伊十郎を用心棒とし、謎の蓬莱丸は播州赤穂に。蓬莱丸の若き炊・権左と伊十郎は塩受取りに向かうそこで筆頭家老・大石内蔵助と出逢い、赤穂藩改易は犬公方・綱吉を操る犬侍の仕業だと聞かされる…赤穂浪士と生類憐みの令を上手く組合せた設定が良い。一冊では全然終わってないから続くことを期待する。ただ、掴みが弱く感じる。物語に入り込むのに時間がかかったのは少し残念であった…2023/12/17

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