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内容説明
【パナソニックの危機を予見した男】
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と絶賛され、家電メーカーの売上が倍々ゲームで増え続けた80年代に、「危機の到来」を予見していた経営者がいた。山下が生きた時代を通して見る、パナソニック激動の50年史。
世界屈指の家電メーカートップだった彼は、絶頂期にあって「アクション61」と呼ばれた全社的な大改革プランを打ち上げる。家電メーカーから産業エレクトロニクス・メーカーへの転換、国内企業からグローバル企業への転換を訴えたこの改革は、まさに先見の明をもつ改革であった。仮に、松下がこの大改革を実行していれば、日本のエレクトロニクス産業の姿は、現在とはまるで違うものになっていたかもしれない。
山下が全身全霊を傾けたこの改革は、なぜ実現しなかったのか。バブルで狂乱状態にあった家電市場、創業家を交えた社内人事抗争、グローバル化と経営危機など、山下俊彦が生きた時代を通してパナソニックの絶頂からどん底までを描いた人物評伝の傑作。
目次
序 章 「もう一つの日本」を探して
第1章 退社、再入社、ウエスト電気
第2章 エアコン事業部長の青春
第3章 新社長が決まるまで
第4章 ミスター危機感になる
第5章 背教者と指さされて
第6章 ビデオの時代
第7章 “古巣”大粛清、そして和解
第8章 「ACTION61」発動――“家電王国”を変える
第9章 中心に人と感動。「パラドックス経営」全開へ
第10章 歩みを世界とともに
第11章 「松下家」と対決する
第12章 「中村革命」の中で
第13章 引き継がれる山下俊彦
あとがき
参考文献
感想・レビュー
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